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NBA

「“殿堂入り”は、すべてを意味する」2000年代のNBAを彩ったコビー、ダンカン、ガーネットが揃って殿堂入り

秋山裕之

2020.04.08

2000年代のリーグの顔と言える存在だったコビー(中央)、ダンカン(右)、ガーネット(左)が揃って殿堂入りを果たした。(C)Getty Images

2000年代のリーグの顔と言える存在だったコビー(中央)、ダンカン(右)、ガーネット(左)が揃って殿堂入りを果たした。(C)Getty Images

 4月4日(日本時間5日、日付は以下同)、ネイスミス・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム(以降、殿堂)が、2020年にバスケットボール殿堂入りする9名を発表。元NBA選手では、2000年代のリーグを席巻し、2015-16シーズンに現役を引退したコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、ティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)、ケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)のスーパースタートリオが揃って名を連ねた。

 彼らの残した実績を見てみると、3人で計11度のリーグ制覇(コビー、ダンカン:各5、ガーネット:1)をはじめ、シーズンMVPは4回(コビー:1、ダンカン:2、ガーネット:1)、ファイナルMVP5回(コビー:2、ダンカン:3)、オールスター選出48回(コビー:18、ダンカン、ガーネット:各15)、オールNBAチーム39回(コビー、ダンカン:各15、ガーネット:9)、オールディフェンシブチーム39回(ダンカン:15、コビー、ガーネット:各12)。そのほかにも数々の個人タイトルを獲得しており、同一年に殿堂入りするトリオとしては史上最高と言っても過言ではない。
 
 レイカーズ・オーナーのジーニー・バスは、今年1月末のヘリコプター墜落事故によって帰らぬ人となったコビーに対し、次のようにコメントを残した。

「ロサンゼルス・レイカーズにとって、コビー・ブライアントを言葉で表現し尽くすことはできない。彼は勝者でありチャンピオンというだけでなく、バスケットボールへすべてを捧げてきた。恐ろしいまでの闘争心、努力する姿勢、気力は唯一無二で、こうした要素の数々により、コビーはこのチームに5度の優勝をもたらしてくれた。そしてまた、彼がバスケットボールにおける偉大な存在となり、今回殿堂入りを果たすことができた要因でもある。彼以上に殿堂入りがふさわしい存在はいない」

 また、今季から恩師グレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチの下でアシスタントコーチを務めるダンカンは『AP』の取材に応じ、「ここが私の旅路における終着点のような感じだね。素晴らしいキャリアだった。私はこれ以上ないくらいに楽しんだよ。自分がこの位置にいることができるなんて、夢にも思っていなかった」と喜びを表現。そしてガーネットは「殿堂入りは選手としての最高点だ。これまでものすごい時間を要して、この位置に到達しようやってきたんだ。“殿堂入り選手”と呼ばれることは、すべてを意味する」と、『AP』に明かしていた。
 
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