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NBA

八村塁にトレードの噂?ジャズがゴベアとの交換で日本の至宝を獲得か

ダンクシュート編集部

2020.04.27

ウエストのチームに移籍すれば、レブロンやレナードといったスター選手との対戦機会は増えそうだが、実現するか。(C)REUTERS/AFLO

ウエストのチームに移籍すれば、レブロンやレナードといったスター選手との対戦機会は増えそうだが、実現するか。(C)REUTERS/AFLO

 NBAは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月11日からシーズンを中断。各チームがホームアリーナや練習施設の封鎖に追い込まれたが、リーグは5月1日より外出規制が緩和された地域での練習場の使用(個人練習のみ)を認めることを発表した。シーズン再開日は依然として未定ではあるものの、選手やファンにとって朗報と言っていいだろう。

 レギュラーシーズン中断から1か月半が経過したが、その契機となったのが、ユタ・ジャズのルディ・ゴベアの感染だ。216㎝のフランス人は、新型コロナウイルスの感染発覚前に、記者会見で故意にメディアのマイクを触り、大バッシングを受けた。ジャズにとっては替えの利かない存在ではあるものの、この一件によってチームメイトでエースのドノバン・ミッチェルとの仲に亀裂が入り、トレードの噂が頻繁に聞かれるようになった。

 現在27歳のゴベアは2013年のドラフト1巡目27位でジャズに入団し、昨季まで2年連続で最優秀守備選手賞に輝き、今季はキャリアで初めてオールスターに出場した。スタッツも今季も含め、過去4シーズン続けて平均10点、10リバウンド、2ブロック以上とリーグ屈指のビッグマンの1人に成長。攻守で違いを生み出せるタレントだけに興味を示す球団は多く、移籍先候補に八村塁の所属するワシントン・ウィザーズも挙がっている。

 ジャズとの契約は2021年まで残っているものの、ミッチェルとの関係悪化により、フロントは守護神のトレードを検討している。『Bleacher Report』によると、もしウィザーズと取引する場合は、交換要員として八村+複数の選手がリストアップされているという。
 
 今季、ウィザーズに入団した八村はここまで41試合に出場し、平均13.4点、6.0リバウンド、1.7アシストをマークするなど、1年目からチームの主力として活躍している。しかし、まだ身体の線が細く守備力は今ひとつで、出場時の得失点差はチームワーストの-4.9と振るわない。

 ウィザーズには八村以外にトーマス・ブライアントやイアン・マヒンミ、モリッツ・ヴァグナーといったビッグマンがいるものの、いずれも守備力に秀でたタイプではなく、今季のチームの平均失点はリーグ29位の119.7点、ブロックは4.27で24位と低迷。それだけに、もしリムプロテクターのゴベアをロースターに加えられれば、ディフェンス力の大幅な改善が期待でき、オフェンスでも2大エースのブラッドリー・ビールとジョン・ウォールの負担軽減が見込める。

 一方のジャズはフォワードの層が薄く、主力のジョー・イングルズとボーヤン・ボグダノビッチはシュート力に長けているが、ともに30歳以上。今季、先発パワーフォワードを務めているロイス・オニールは193㎝とアンダーサイズだけに、フォワードの両ポジションを務められ、身体能力の高い22歳の八村の獲得は理に適っている。

 また、八村にとってジャズは同じゴンザガ大の大先輩であるジョン・ストックトンがプレーしたチーム。現ロースターにも大学で1年間共闘したナイジェル・ウィリアムズ・ゴスがいるように、ゴンザガ大出身者にとっては馴染みが深く、八村はファンから人気を集めるだろう。

 今季のトレード期間はすでに締め切られているため、移籍が実現するのは早くてもシーズン終了後になる。はたして来季、“日本の至宝”はどの色のユニフォームに袖を通しているのか。双方にとってメリットのあるトレードだけに、実現の可能性はゼロではない。

構成●ダンクシュート編集部

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