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NBA

「俺のバスケットIQは歴代トップ5」波乱万丈のキャリアを送ったギルバート・アリナスが“ご意見番”に転身?

ダンクシュート編集部

2020.06.01

アリナスは03年にウィザーズへ移籍。同チームでは8年間で平均25.0点の活躍を見せ、05年から3年連続でオールスターに出場した。(C)Getty Images

アリナスは03年にウィザーズへ移籍。同チームでは8年間で平均25.0点の活躍を見せ、05年から3年連続でオールスターに出場した。(C)Getty Images

 八村塁の加入で注目度の増したワシントン・ウィザーズには2000年代、“エージェント・ゼロ”の異名をとったスコアラーがいた。大学時代に「お前のプレータイムなんて0分だ」と言った周囲を見返すために背番号「0番」を着けてプレーしていたギルバート・アリナスだ。ケガやコート外のトラブルに見舞われ、全盛期は短かったものの、キャリアハイは60得点と圧巻の爆発力を誇った元オールスターが、『Reddit AMA』上のファンとのQ&Aでキャリアを振り返った。

 身長193cmのアリナスは、2001年のドラフト2巡目31位指名と低評価でのNBA入りとなった。しかしルーキーイヤー途中にスタメンの座を掴むと、2年目の2002-03シーズンは全82試合に出場して平均18.3点、4.7リバウンド、6.3アシストを記録して、最も成長した選手に送られるMIP賞に輝いた。トリッキーなドリブルからのアタック、思い切りの良いアウトサイドシュートでスコアラーとして覚醒し、04-05シーズンから3年連続でオールスターに出場。翌05-06シーズンにはコビー・ブライアント、アレン・アイバーソン、レブロン・ジェームズに次ぐリーグ4位の平均29.3点を叩き出してその名を轟かせた。

 しかし、07年4月に左ヒザ外側半月板断裂の大ケガを負い、07-08シーズンはヒザを再手術。オフにウィザーズと6年総額1億1100万ドル(約120億円)で契約延長を結ぶも、わずか2試合の出場とほぼシーズンを全休した。さらに、ケガの癒えた09-10シーズンも拳銃をロッカールームに持ち込んだとして出場停止処分。30日間の更生施設入りの判決を受けた。
 
 その後、オーランド・マジック、メンフィス・グリズリーズを経て、30歳で中国に渡り、38歳となった現在は引退状態となっている。波乱万丈のキャリアを送ったアリナスは“唯一の後悔”として、「ケガを真剣に受け止めなかった。適切なリハビリをせず、普段のオフシーズンのようにトレーニングしていた」と凋落のきっかけとなったケガを悔やんだ。

 そんなアリナスが参考にしていた選手は誰か。この質問には、“マジック・ジョンソン二世”と呼ばれた大型ポイントガードの名前を即答している。

「ペニー・ハーダウェイだ。彼は俺のお気に入りの選手。オーランドにトレードされた時、何番をつけるか悩む必要がないくらいにね(ペニーと同じ1番を着用)。でも子どもの頃は、ケニー・アンダーソン、ケビン・ジョンソン、ティム・ハーダウェイ、ロッド・ストリックランドのレイアップ、ゲイリー・ペイトンのディフェンスを一生懸命研究したよ。1番と2番の選手のプレーはすべて観ていた」
 

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