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NBA

ウィザーズの育成コーチが語る、高校まで日本で過ごした八村塁の“課題”と“伸びしろ”とは?

秋山裕之

2020.06.08

今季を通して八村を指導してきたアドキンスACが、シーズン再開に向けた選手の様子や、八村の1年目について語った。(C)Getty Images

今季を通して八村を指導してきたアドキンスACが、シーズン再開に向けた選手の様子や、八村の1年目について語った。(C)Getty Images

 NBAは6月5日(日本時間6日、日付は以下同)、NBA選手会(NBPA)の承認をもって、7月31日から今季の“第2幕”がスタートすることが決定した。

 この“第2幕”に参戦する22チームの中には、日本が誇る22歳の至宝、八村塁が所属するワシントン・ウィザーズも含まれている。イースタン・カンファレンス9位のウィザーズは、ここまで24勝40敗(勝率37.5%)。8位のオーランド・マジック(30勝35敗/勝率46.2%)とは5.5ゲーム差、7位のブルックリン・ネッツ(30勝34敗/勝率46.9%)とは6.0ゲーム差のため、プレーオフ出場への道は依然として厳しいことに変わりはない。

 それでも、レギュラーシーズンとして行なわれる再開後の8試合で大きく勝ち越し、8位のチームと4.0ゲーム差以内で終えることができれば、プレーオフ出場をかけて“プレーイン・トーナメント”に持ち込むことが可能となる。
 
 もしそこでウィザーズが2連勝を飾れば、大逆転でプレーオフへと駒を進められるだけに、貴重な経験となるのは間違いない。その反面、プレーオフ進出となれば今年のドラフト指名順位が1巡目中位へと下がるのだが、若手の育成を目標に掲げるこのチームにとって、大舞台を経験できるのはそれ以上の価値があると言っていいだろう。

 そのウィザーズは、5月29日に練習施設「メッドスター・ウィザーズ・パフォーマンスセンター」を解禁。6月4日に更新された日本語版公式ツイッターでは、選手たちが自主トレを行なっている模様を伝えており、デイビッド・アドキンスAC(アシスタントコーチ)は練習施設解禁に至るまでの経緯を明かしている。

「まずチームの練習施設が安全に再開できるように、しっかりとガイドラインを定めた。チームドクター、スポーツサイエンスのスペシャリスト、トレーナー、皆が力を合わせてきた。ワシントンD.C.の公共施設がいつ解禁されるのかが分からなかったから、1か月前から再開の準備をしてきた。きめ細かい手順が定められていてね。施設への入場方法、体温のチェック、靴底の消毒を経て、あらかじめ必要なものは全てコート上に用意されている。選手1人1人に専用の椅子があり、用具とボール2個がそれぞれ用意されている。選手たちはその用意されたボールしか使ってはいけないんだ」
 
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