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NBA

今季低迷したピストンズだが、主砲グリフィンとケイシーHCは前向き「このチームは魅力的」「ファンも支持している」

秋山裕之

2020.06.12

イースト下位に沈み、他球団より一足早く今季を終えたピストンズ。しかしエースのグリフィン(左)とケイシーHC(右)はチームにポジティブな思考を持っている。(C)Getty Images

イースト下位に沈み、他球団より一足早く今季を終えたピストンズ。しかしエースのグリフィン(左)とケイシーHC(右)はチームにポジティブな思考を持っている。(C)Getty Images

 2018年夏、デトロイト・ピストンズは新ヘッドコーチ(HC)としてドゥエイン・ケイシーを招聘。トロント・ラプターズを強豪球団に押し上げた名将の下、昨季は3シーズンぶりのプレーオフ進出を決めた。

 迎えた大舞台では、イースタン・カンファレンス1回戦でトップシードのミルウォーキー・バックスを相手に1勝もあげられず、スウィープ負けを食らい早々に敗退。ただ、ブレイク・グリフィン、アンドレ・ドラモンド(現クリーブランド・キャバリアーズ)、レジー・ジャクソン(現ロサンゼルス・クリッパーズ)の主力組に加え、ルーク・ケナードといった伏兵も奮戦を見せた。

 これに手応えを感じたか、ピストンズは昨オフのフリーエージェント(FA)戦線でデリック・ローズ、マーキーフ・モリス(現ロサンゼルス・レイカーズ)ら即戦力のベテランを獲得。着実に戦力をアップさせていった。
 
「チャンピオンシップを勝ち取ることがゴールだ。そもそも私はゴール設定というのがあまり好きではないが、プレーオフ出場が最低限のゴールだと考えている。ただプレーオフに進むだけではなく、自分たちのホームでプレーオフを迎えられるような勝率を残すこと。それが自分たちの設定すべきゴールだと思う」

 昨夏の来日時、ケイシーHCは日本のメディアの前でそう話していたのだが、今季は一言で言えば期待外れなシーズンとなってしまった。グリフィンは左ヒザの故障で18試合の出場にとどまり、両ヒザに膝蓋骨腱炎を抱えるケナードも38試合を欠場。さらにジャクソン、ローズもケガのため休みがちで、ベストメンバーで戦うことがなかなかできなかった。

 そんななか、平均17.8点、15.8リバウンド、2.0スティール、1.7ブロックと孤軍奮闘していたドラモンドが、チームの不振を理由にトレード候補へと浮上。来季の契約がプレーヤーオプションとなっていたため、今季終了後にそれを破棄して完全FAとなり、見返りなしに出ていかれることを危惧した球団側は、今年2月に大黒柱の放出に踏み切る。
 
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