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NBA

シリーズ合計得点で相手を上回るも…「大一番」で"勝利"を掴み損ねた12チームを米メディア紹介

秋山裕之

2020.06.15

ダンカン(右)やレナード(左)ら好タレントを多く擁したスパーズは2013年のファイナルで先に王手をかけたものの、ヒートに逆転負けを喫した。(C)Getty Images

ダンカン(右)やレナード(左)ら好タレントを多く擁したスパーズは2013年のファイナルで先に王手をかけたものの、ヒートに逆転負けを喫した。(C)Getty Images

 6月は例年であれば、NBAファイナルが行なわれている時期であり、もし通常通りシーズンが進んでいたら、今季の優勝チームが決まっていたかもしれない。

 だが今季は新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、3月11日(日本時間12日、日付は以下同)にNBAがレギュラーシーズンを中断。選手側の反対意見が出ているものの、7月30日からフロリダ州オーランドで“第二幕”が行われる方向で進んでいる。

 そんな中、現地メディア『HoopsHype』はプレーオフのカンファレンス・ファイナルとNBAファイナルにおいて、シリーズには敗れたものの、勝利チームよりもシリーズ合計得点で上回っていたチームを掲載していたので紹介したい。

 バスケットボールの試合には、野球のようにコールドゲームや引き分けという概念はない。前半で30点差がついても、残り数分で2桁の差がついていても最後まで選手たちは戦い続ける。そしてレギュラーシーズンと比べて1勝の重みが違うプレーオフでは、驚異の逆転劇や劇的な決勝弾が生まれるケースが多い。

 ただ一方で、2点差で勝利しようが、30点差で快勝しようがシリーズで残るのは1勝。これは逆も然りで、3点差の惜敗、あるいは20点差の大敗であろうと、シリーズ戦績には黒星が1つ増えるだけ。

 そのため、4戦先勝のプレーオフのシリーズを勝ち抜くためには、翌戦に向けてどれだけ気持ちを切り替えられるのかも鍵を握っている。

 では、シリーズ合計得点で勝利チームを上回りながら敗れ去った12チームを見ていこう。(※チーム名は略称)。
 
■カンファレンス決勝、ファイナルで敗退しながらシリーズ合計得点で上回った12チーム
<2000~2010年代>
2013年のスパーズ(ファイナルでヒートに3勝4敗で敗退、+5点)
2005年のピストンズ(ファイナルでスパーズに3勝4敗で敗退、+13点)
2002年のキングス(ウエスト決勝でレイカーズに3勝4敗で敗退、+2点)
2000年のブレイザーズ(ウエスト決勝でレイカーズに3勝4敗で敗退、+13点)

 スパーズとキングスは先にシリーズ突破に王手をかけたものの、あと一歩のところで惜敗。スパーズは第6戦残り28.2秒で5点をリードしていたものの、レブロン・ジェームズの長距離砲、そしてレイ・アレンの劇的な同点弾を浴びてしまい、延長の末に敗戦。第7戦も接戦に持ち込んだものの、レブロンの決勝ジャンパーの前に涙を飲んだ。

 キングスはマイク・ビビーの決勝弾で王手をかけるも、第6戦はレイカーズの2枚看板シャキール・オニールとコビー・ブライアントに爆発を許して敗戦。ホームでの最終戦は延長にもつれ込む大激戦を演じるも、大舞台というプレッシャーの前にフリースロー53.3%(16/30)と自滅。勝負どころでエアボールを連発してしまうミスも犯してしまった。

 ピストンズは第4戦でスパーズに31点差で圧勝したことで、シリーズ合計得点で上回る結果に。第5戦に勝てば優勝に王手をかけることができたが、土壇場で“ビッグショット・ロブ”の異名を持つロバート・オリーに3ポイントを許し、1点差で落とした。

 ブレイザーズは第2戦を29点差で大勝したことが、シリーズ合計得点でリードした要因。1勝3敗から2連勝で第7戦まで持ち込むも、最終クォーターにレイカーズの猛反撃を対処できずに敗退した。
 

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