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NBA

名門復活を目指すニックスの“秘策”?新球団社長のコネクションを利用してサンズのブッカーを獲得か?

ダンクシュート編集部

2020.07.08

ブッカーはプロ2年目から4年連続で平均20点以上を叩き出す実力派スコアラー。その得点力はリーグ屈指だが、プレーオフ出場経験は1度もない。(C)Getty Images

ブッカーはプロ2年目から4年連続で平均20点以上を叩き出す実力派スコアラー。その得点力はリーグ屈指だが、プレーオフ出場経験は1度もない。(C)Getty Images

 ニューヨーク・ニックスはNBA最古の74年の歴史を誇り、レギュラーシーズンの通算勝利数(2799)は歴代4位、プレーオフ出場回数(42)は歴代6位タイ、1970、73年にはチャンピオンに輝いたリーグ屈指の名門チームだ。

 1999年には第8シードからファイナルまで勝ち進み、“ミラクルニックス”としてセンセーションを巻き起こしたが、2000年に入ってからはパッとせず、プレーオフに出場しても早期敗退。過去10シーズンで勝ち越したのは3回のみで、2014年を最後にポストシーズンから遠ざかっており、今季も21勝45敗(勝率31.8%)で地区最下位、カンファレンス12位でシーズンを終えている。

 低迷する名門は、昨年12月6日にヘッドコーチのデイビッド・フィッツデールを解任し、今年の2月4日には球団社長のスティーブ・ミルズの解任も発表。

 それから約1か月後の3月2日、チームは新球団社長にかつてアレン・アイバーソンやレブロン・ジェームズといったスーパースターの代理人を務めたレオン・ローズを招聘した。

 新体制となったニックスは来季、どの選手を中心にチームを構成するのか?

『New York Post』のマーク・バーマン記者によると、チームは過去にローズのクライアントだったフェニックス・サンズのデビン・ブッカー獲得に興味を示しているという。

 ブッカーはケンタッキー大出身で15年のドラフト1巡目13位でサンズに入団。196㎝のシューティングガードはプロ2年目の17年には1試合70得点、昨季の平均得点(26.6)はリーグ7位、今季は初めてオールスターに出場するなど、キャリア5年で平均22.3点、3.6リバウンド、4.7アシストと好成績を残している。
 
 ただ自身の活躍とは対照的に勝利には恵まれず、これまでプレーオフ出場経験はおろか、チームの勝率が5割を超えたことも1度もない。

 バーマン記者はこのことを踏まえ、「ブッカーはフェニックスで結果が出ない日々に飽き飽きしている可能性がある」と報道した。

 ブッカーとサンズの契約は2024年まで残っており、獲得にはトレードが必要だが、ニックスには今年のドラフト上位指名権をはじめ、今後4年間で7つの1巡目指名権を保持している。さらに現ロースターにも、ジュリアス・ランドルやケビン・ノックス、フランク・ニリキナなどトレードに使える駒も揃っている。

 ニックスと同様、長年下位に低迷していたロサンゼルス・レイカーズは昨夏にドラフト上位で指名して数年間育ててきた若手を一気に放出し、オールスタービッグマンのアンソニー・デイビスを獲得。リーグ№1プレーヤーのレブロンがいたからこそできた補強だったが、これが見事に当たり、一気に優勝候補へと躍り出た。

 もちろん今のニックスにレブロンのようなスターはいない。しかし、絶対的な力を持つスター選手を1人加えられれば、魅力的なチームに生まれ変わる可能性もある。

 球団社長就任時にローズは「ファンには引き続き、辛抱を求めることになる」と語った。

 名門の舵取りを任された元敏腕代理人は、その言葉通り、RJ・バレットやノックスら伸びしろのある若手タレントをじっくり育て、数年後のプレーオフ進出を目指すのか。それとも元代理人としてのコネクションを生かしてブッカーのようなビッグネームを獲得し、すぐに上位を狙えるチームを作るのか。その手腕に大きな注目が集まる。

構成●ダンクシュート編集部

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