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NBA

ウィザーズの離脱者続出は八村にとって朗報?再開後のシーズンは“エース”として攻撃のファーストオプションに

ダンクシュート編集部

2020.07.10

今季チーム3位の得点をあげている八村。上位2人が抜ける今後は、攻撃の要として期待される。(C)Getty Images

今季チーム3位の得点をあげている八村。上位2人が抜ける今後は、攻撃の要として期待される。(C)Getty Images

 現地7月30日からフロリダ州オーランドの集中開催で再開するNBA。参加する22チームは今週から続々と現地入りを果たし、久々のチーム練習をスタートさせている。

 八村塁の所属するワシントン・ウィザーズも約4か月ぶりのチーム練習を行なったが、そこには主力選手数人の姿はなかった。すでに再開後の不参加を表明していたダービス・ベルターンスとブラッドリー・ビールに続き、移動前の検査でトーマス・ブライアントとゲイリー・ペイトン二世の新型コロナウイルス陽性が発覚。個人的な事情で帯同していない2WAY契約のギャリソン・マシューズと合わせて、計5名が不在の中での練習となった。

 このチーム状況で必然的に注目が集まるのが、今季チーム3位の平均13.4点をマークしている八村であることは間違いない。不参加が確定しているビールとベルターンスはそれぞれ平均30.5点、15.4点を稼いでいた攻撃の要で、彼らが抜ける今後は単純計算で45点以上も得点力がダウンすることになる。陽性反応が出た2選手は今後の経過次第となるだろうが、八村に次ぐチーム4位の12.1点をマークするブライアントまで抜けた場合には、日本のルーキーにのしかかる負担はさらに大きなものとなる。
 
 しかし、この思わぬアクシデントは、八村にとってさらなる飛躍のチャンスと捉えることもできる。今季の大半をエースのビールとともにプレーしてきた八村は、新人という立場もあってか、シュート機会を譲る場面も多く、特に試合終盤の勝負所では攻撃のファーストオプションになることはなかった。それが再開後のシーズンでは、八村が臨時的に“エース”の立場としてチームの勝敗を任される場面が訪れるかもしれない。

 再開後のシーズンが貴重な機会となるのは、対戦相手を見てもよく分かる。出場22チームの中で最も勝率が低いウィザーズにとって、今後に戦う相手はすべて格上。プレーオフを争うブルックリン・ネッツとの直接対決やリーグ首位のミルウォーキー・バックス戦など、シーズン終盤の重要なゲームを“エース”として戦える1年目の新人はそうそういるものではない。

 前述のチーム練習では、スコット・ブルックスHCが「よく考えてごらん。我々はバスケをやって給料がもらえるんだ。とにかく成長し続けてお互いを助け合おう」と選手たちに熱弁を振るった。八村もバスケができる喜びを感じながら、さらに大きく羽ばたいてくれることを期待したい。

構成●ダンクシュート編集部

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