９月28日（日本時間29日）にロサンゼルス・クリッパーズのヘッドコーチ職を退いたドック・リバースが、早くも新天地へ旅立った。

　現地メディアは10月１日（同２日）、リバースがフィラデルフィア・76ersの新指揮官に就任することで合意したと発表。契約期間は５年だという。

　現在58歳のリバースは、1999年にオーランド・マジックでコーチとしてのキャリアをスタート。初年度にリーグの最優秀コーチ賞を受賞すると、2004年から指揮を執ったボストン・セルティックスではポール・ピアース、ケビン・ガーネット、レイ・アレンのビッグ３をまとめ上げ、リーグ優勝を果たした。

　13年からはクリッパーズに移り、７シーズンにわたってチームを牽引。すべてのシーズンで勝率５割以上、プレーオフ進出６回という結果を残した一方で、プレーオフではカンファレンス決勝に１度も進めず。特に今季は優勝候補の一角と目されながら、カンファレンス準決勝でデンバー・ナゲッツに逆転負けを喫し、責任を取ったばかりだった。
  　退任からわずか３日での就任劇となったが、新天地シクサーズの大黒柱は早くも新指揮官を歓迎している。ジョエル・エンビードはリバース就任の一報が流れた直後に、自身のTwitterで「コーチ・リバース、ようこそ！我々の未来と、ここでともに構築することに興奮しています」と投稿。今季は43勝30敗、プレーオフでは１回戦でセルティックスに４連敗と期待外れに終わったシクサーズにとっても、心機一転のシーズンとなる来季に向けてまずは第一歩を踏み出したと言える。

　なお現地の報道によると、リバースを支えるアシスタントコーチ（ＡＣ）陣には、今季までニューオリンズ・ペリカンズを指揮し、13－14シーズンにはクリッパーズでＡＣを務めたアルビン・ジェントリーも加わる予定だという。

　リーグ歴代11位の通算943勝を誇るリバースは、持ち前のリーダーシップでシクサーズを上昇させることができるのか。古豪再建に挑む名将のチャレンジから目が離せない。

構成●ダンクシュート編集部

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