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NBA

自身4度目の優勝へ王手をかけたレブロン。歴代屈指のスーパースターが考えるキャリアの中で「最も重要なこと」とは?

秋山裕之

2020.10.09

今ファイナルでも攻守で存在感を放つレブロン。見据えるのは自身4度目、球団としては10年ぶりの栄冠だ。(C)Getty Images

今ファイナルでも攻守で存在感を放つレブロン。見据えるのは自身4度目、球団としては10年ぶりの栄冠だ。(C)Getty Images

 2010年以来、フランチャイズ史上17度目のNBA制覇に王手をかけたロサンゼルス・レイカーズは、10月9日(日本時間10日、日付は以下同)に行なわれるファイナル第5戦で決着をつけるべく、プレーオフで4戦無敗の“ブラックマンバ”ジャージーで臨む。

 昨季レイカーズに入団し、2年でNBAファイナルまでたどり着いたレブロン・ジェームズは、8日に行なわれた会見で「俺がレイカーになって学んだことのひとつは、このチームの忠実なファンの皆は過去を気にしたりはしないということだ」と口にした。

「レイカーになるまで、彼らはそれまでの経歴を気にかけることはないんだ。レイカーとして優勝することができれば、そこで彼らはリスペクトしてくれる。俺はそのことを学んだのさ」とレブロンは言う。

 マイアミ・ヒートに3勝1敗と王手をかけたレイカーズにとって頼もしいデータがある。『Elias Sports Bureau』によると、レブロンはファイナルで王手をかけた試合でこれまで3戦無敗。また、プレーオフのクローズアウトゲーム(シリーズ突破を決める試合)では38勝10敗、歴代トップの勝率79.2%を記録している(※25試合以上出場が条件)。
 
 一方で、今季レイカーズはウエスタン・カンファレンストップの52勝19敗(勝率73.2%)を記録しながら、レブロンはMVP、アンソニー・デイビスは最優秀守備選手賞の記者投票でいずれも2位に終わっている。8日に発表された最優秀エグゼクティブ賞でも、ロサンゼルス・クリッパーズのローレンス・フランクが選出され、ロブ・ペリンカ(バスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャー)は7位に終わったため、個人賞を獲得することはなかった。

 だがデイビスは「俺たちがあと1勝すれば、アウォードなんて誰も気にしないさ。俺たち全員がチャンピオンになるんだから」と語り、自身初の栄冠に向けてモチベーションを高めていた。

 ここまでのファイナルで、レブロンはシリーズトップの平均27.8点、11.0リバウンド、8.5アシスト、一方のデイビスが25.8点、9.3リバウンド、3.3アシスト、1.75ブロックをマーク。レイカーズが勝った場合、ファイナルMVPの投票は両選手の間で割れることが予想される。
 
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