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NBA

ウルブズの「歴代ベスト5」は?KGは他の選手との兼ね合いでSF。タウンズは史上最高になる可能性も

出野哲也

2020.10.19

ガーネット(中央)は球団唯一のMVPを獲得した選手だ。(C)Getty Images

ガーネット(中央)は球団唯一のMVPを獲得した選手だ。(C)Getty Images

 1946年の創設から74年。その長い歴史のなかでNBAは何人ものスーパースターを輩出し、ファンを楽しませてきた。では、各チームの「歴代ベスト5」を選出したら、一体どんな選手が並ぶのか。『THE DIGEST』では、NBAに精通する識者に依頼し、全30チームのベストメンバーを選んでもらった。

 今回は「ミネソタ・ティンバーウルブズ」編をお届け。1989年に創設されたチームは、ケビン・ガーネットの加入で90年代後半からプレーオフに進出するが、上位進出は叶わず。2007年のガーネットを放出後は、リーグ下位が定位置となっている。しかし、今季途中にチームはセンターのカール・アンソニー・タウンズの相棒としてオールスターガードのディアンジェロ・ラッセルの獲得に成功。来季はこの将来性抜群のデュオを軸に、浮上を狙う“狼軍団”の「ベスト5」を紹介しよう。

【ポイントガード】
リッキー・ルビオ

1990年10月21日生。191cm・86kg
在籍期間:6シーズン(2011~17)
成績:353試合、平均10.3点、4.2リバウンド、8.5アシスト

 ウルブズ最高のPGはルビオとテレル・ブランドンの二択で、より優秀な成績を収めたのはブランドンかもしれない。だが在籍期間(ブランドン4年、ルビオ6年)や、通算アシストとスティールでケビン・ガーネットに次ぎ球団史上2位(平均本数は1位)であることを考え、ルビオを選んだ。スペインの天才少年は2009年にドラフト5位で指名され、11年に入団。1年目から平均8.2アシストはリーグ6位と、ゲームメイクとパスの腕前は評判通りで「いつでも自分の足の間、さもなければ誰かの足の間を通してパスをしている」と言われたエンターテイナーでもあった。翌12-13シーズンから3年連続平均スティール2位と、守備面でも才能を発揮。しかしながら、最初の5年間でフィールドゴール成功率が一度も40%に達しなかったシュート力の低さが、真の一流選手への道を阻んだ。自己最高&球団記録の平均9.1アシスト(5位)だった16-17シーズンを最後にユタ・ジャズへトレードされている。
 
【シューティングガード】
アンドリュー・ウィギンズ

1995年2月23日生。201cm・89kg
在籍期間:6シーズン(2014~20)
成績:442試合、平均19.7点、4.3リバウンド、2.3アシスト

 ウルブズには長くこのポジションで活躍した選手がいない。PGから漏れたブランドンや、オールスターSFのウォーリー・ザービアックを回すことも検討したけれども、いずれもSGでのプレー機会はほとんどなかった。ウィギンズも本職はSFだが、SGでの起用も多かったので違和感は少ない。元NBA選手ミッチェル・ウィギンズの息子で、アマチュア時代は「カナダのマイケル・ジョーダン」と言われたほど高く評価されていた。14年のドラフト1位でクリーブランド・キャバリアーズに指名され、ケビン・ラブとのトレードでミネソタへ。平均16.9点で新人王を受賞、以後20.7→23.6と順調に得点は上昇していった。しかしながら3ポイントやフリースローの成功率は高くはなく、攻撃回数が多かったので点数が増えていたのは否めない。守備でも「リーグ最悪のディフェンダー」と言われるなど、正直期待外れのまま19-20シーズン途中でゴールデンステイト・ウォリアーズへ移籍した。
 

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