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NBA

「正直、勝利できるチームに行きたい」元オールスターPGのティーグが強豪への移籍を熱望

秋山裕之

2020.11.01

ティーグはNBAキャリア11年を誇るベテランPGで、2015年にはオールスターに出場。今季はウルブズとホークスでプレーし、平均10.9点、5.2アシストをマークしている。(C)Getty Images

ティーグはNBAキャリア11年を誇るベテランPGで、2015年にはオールスターに出場。今季はウルブズとホークスでプレーし、平均10.9点、5.2アシストをマークしている。(C)Getty Images

 今年のフリーエージェント(FA)戦線は、11月18日(日本時間19日、日付は以下同)のドラフトから2、3日後にスタートすることが濃厚。もし2020-21シーズンの開幕が12月22日となれば、ドラフトとFA戦線、そしてそれに絡んだトレードで、各チームは多忙を極めることになるだろう。

 チームの舵取り役を担うポイントガード(PG)のFAには、フレッド・ヴァンブリート(トロント・ラプターズ/制限なし)、マイク・コンリー(ユタ・ジャズ/プレーヤーオプション)、ゴラン・ドラギッチ(マイアミ・ヒート/制限なし)、オースティン・リバース(ヒューストン・ロケッツ/プレーヤーオプション)、DJ・オーガスティン(オーランド・マジック/制限なし)、ラジョン・ロンド(ロサンゼルス・レイカーズ/プレーヤーオプション)といった選手がいるが、スーパースターは皆無だ。

 それでも、コンリーやドラギッチ、ロンドはプレーメークに秀でたベテランで、ヴァンブリートやオーガスティン、リバースは爆発力を秘めたシューターで、獲得を熱望するチームは少なくないだろう。

 そんな中、キャリア11年目を終えたジェフ・ティーグ(アトランタ・ホークス/制限なし)が10月30日に『Hoopshype』のインタビューに応じ、胸の内を明かした。

 ティーグはホークスで主にスターターを務めたキャリア最初の7シーズンと、インディアナ・ペイサーズでプレーした16-17シーズン、そしてミネソタ・ティンバーウルブズに所属していた17-18シーズンと、NBA入りから9年連続でプレーオフへ出場。
 
 プレーオフ出場71試合は、同年代のケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ/63試合)やデリック・ローズ(デトロイト・ピストンズ/43試合)を上回り、ホークス在籍時の15年にはカンファレンス・ファイナルに進出。優勝経験はないものの、平均13.5点、2.6リバウンド、4.9アシストと大舞台でも安定した成績を残している。

 だがここ2年間プレーしたウルブズ、ホークスは負け越したため、プレーオフに出場できずシーズンを終了。今年6月に32歳を迎えた司令塔は、勝利できる環境を求めていると話している。

「正直、勝利できるチームに行きたい。僕はキャリア最初の9年間で、いずれもプレーオフに出場してきた。だから僕は勝利すること、競い合うこと、そしてチャンピオンシップを手にするべくトライすることしか興味がない。だからもし僕が(優勝を狙えるチームで)、プレーできるチャンスを手にすれば、きっといいプレーができると思う。それ以外のことに興味はないし、先発できるかどうかも気にしていない。勝利を重ねることができるチームに入って、手助けをしたい。僕は勝利に影響を与えることができるはずだ」

 ティーグは独特のリズムから繰り出すハンドリングから相手をかわし、チャンスを作り出すことができる。またベンチスタートでもチームに勢いを与えることが可能。

 昨季の年俸は1900万ドル(約19億7600万円)と、元オールスターPGとしても超高額だったが、ここ数年のパフォーマンスを考えると減俸は確実。ただ本人は“勝利”を欲しており、引退も見えてきたベテランが強豪と低年俸で契約を結んでも不思議はないだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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