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NBA

ブレイザーズに「自分の居場所を見つけた」カーメロは、チームと再契約を結ぶのか?

秋山裕之

2020.11.11

カーメロは昨年11月にブレイザーズと契約。コンスタントに2桁得点を稼ぎ、リラードとマッカラムの負担を軽減した。(C)Getty Images

カーメロは昨年11月にブレイザーズと契約。コンスタントに2桁得点を稼ぎ、リラードとマッカラムの負担を軽減した。(C)Getty Images

 2019-20シーズンのポートランド・トレイルブレイザーズは、シーズン序盤から黒星が先行するなど苦しいスタートとなった。

 昨年11月19日(日本時間20日、日付は以下同)、チームは大ベテランのカーメロ・アンソニーと契約したが、その後も連勝と連敗を繰り返し、プレーオフ出場には暗雲が立ち込めていた。

 だが第二幕ではビッグマンのユスフ・ヌルキッチとザック・コリンズがケガから復帰。デイミアン・リラード、CJ・マッカラム、カーメロという3本柱が上手く噛み合い、6勝2敗でシーディングゲーム(順位決定戦)を切り抜け、メンフィス・グリズリーズとのプレーインゲームズを制したことで、7年連続でプレーオフに進出。

 チームは1回戦でロサンゼルス・レイカーズに1勝4敗で敗れたものの、リラード、マッカラム、カーメロは要所で持ち味を存分に発揮し、来季に望みをつなぐ戦いを見せた。

 カーメロはシーズンでチーム5位となる平均15.4点に6.3リバウンド、1.5アシストを記録。プレーオフでも平均15.2点、5.0リバウンド、2.0アシストに3ポイント成功率42.1%という好成績を残しており、プレーオフ敗退後にはブレイザーズと再契約を希望するコメントを残した。

 以前行なわれた『ESPN』とのインタビューで、カーメロはリラード、マッカラムとプレーする中でどのようにしてリーダーシップを発揮してきたのかと聞かれ、笑顔を交えてこう話していた。
 
「簡単さ。バスケットボールをしていくうえで、俺たちはそれぞれの立ち位置を分かっていたから、デイムとCJ、俺はすぐさま協調することができたんだ。そして俺はあのチームになかったものを持ち込んだのさ。あの2人にはないリーダーシップやバスケットへの姿勢、あとはメンタル面の刺激だね」

 大黒柱のリラードは、チームメイト全員とコミュニケーションを取り、多彩な方法で接触して仲間意識を植え付けることで知られており、ブレイザーズのフランチャイズプレーヤーとして見事な振る舞いを見せている。

 リラードとガードコンビを組むマッカラムは、カーメロのロッカールームにおける存在感を称賛しており、チームに新たな風を送り込んだという。

 そしてキャリア17年目のカーメロはブレイザーズへ「経験、このチームの連中が経験したことのない状況を伝え、アドバイスすることもあった。チームのために俺はそういったことを持ち込んだのさ」と話していた。

 12月22日に幕を開ける20-21シーズンまで約1か月半。制限なしフリーエージェント(FA)のカーメロは、来季もブレイザーズでプレーできるのかは気になるところ。
 

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