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NBA

FA戦線の“勝ち組”となりつつあるホークス。開幕に向けた最後の課題とは?

秋山裕之

2020.11.27

在籍3年でチームの主軸に成長したコリンズ。来オフにFAになる前に、延長契約を結ぶことを望んでいるというが…。(C)Getty Images

在籍3年でチームの主軸に成長したコリンズ。来オフにFAになる前に、延長契約を結ぶことを望んでいるというが…。(C)Getty Images

 11月20日(日本時間21日、日付は以下同)にフリーエージェント(FA)との交渉が解禁されたNBA。すでに数多くの選手が他チームへ移籍し、12月22日の開幕に向けて各チームが戦力増強を図っている。

 今年のFA戦線で、ここまで最もアグレッシブに攻めているチームのひとつがアトランタ・ホークスだろう。ドラフトでは1巡目6位でサザンカリフォルニア大のビッグマン、オニエカ・オコングを指名。またドゥエイン・デッドモンとの交換でスウィングマンのトニー・スネルを獲得すると、FA戦線では潤沢なキャップスペースを生かし、主にベテラン陣を補強。4年ぶりのプレーオフ進出に向けて着実に戦力を揃えつつある。

 ここまでFAで獲得した新戦力は、昨季ロサンゼルス・レイカーズで優勝に貢献した司令塔のラジョン・ロンド、オクラホマシティ・サンダーでストレッチ4の役目を担ったダニーロ・ガリナーリ、キャリア7年を誇るフォワードのソロモン・ヒル。そのほかにもディフェンスに定評があるクリス・ダン、セルビア代表のスコアラー、ボグダン・ボグダノビッチもロースターに加えている。
 
 今季の先発候補は、生え抜きの2本柱トレイ・ヤングとジョン・コリンズに、昨季加入したクリント・カペラ、そして新戦力のボグダノビッチとガリナーリ。リザーブにはロンド、ダン、ケビン・ハーター、キャム・レディッシュ、ディアンドレ・ハンター、ヒル、オコング、ブルーノ・フェルナンドと各ポジションに役者が揃い、プレーオフを十分に狙える陣容となった。

 一方で新加入組が入ったことで、ハーターやレディッシュ、ハンターといったヤングコアの出場時間争いは激化し、役割が減少する可能性があることも否定できない。フロントコートにはカペラに新人のオコング、ガリナーリも加わったことから、昨季平均21.6点、10.1リバウンド、1.6ブロックをマークしたコリンズの活躍の場が減ってしまう恐れもある。

 25日に行なわれた会見で、トラビス・シュレンクGM(ゼネラルマネージャー)はガリナーリについて「我々は彼の役割を明確にして契約を結んだ。彼はジョン(コリンズ)の控えとしてプレーすることになるとね」と言及。もっとも、試合の中ではコリンズとガリナーリが同時にコートに立つ場面もあるだろう。
 
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