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NBA

若手との年齢差を自虐したサンダーのヒル。それでも「リーダーとなるのが俺の仕事」とベテランの役割に自信

秋山裕之

2020.12.13

若手との年齢差を自虐しつつも、ヒルはベテランの役割を楽しんでいるという。(C)Getty Images

若手との年齢差を自虐しつつも、ヒルはベテランの役割を楽しんでいるという。(C)Getty Images

 クリス・ポールを中心に一丸となった昨季のオクラホマシティ・サンダーは、ウエスタン・カンファレンス5位の44勝28敗(勝率61.1%)と予想外の大健闘でプレーオフに進出。ファーストラウンドで第4シードのヒューストン・ロケッツ(勝敗、勝率は同じ)に3勝4敗で惜しくも敗れてしまったものの、苦戦必至とされた下馬評を覆す健闘を見せた。

 ところが今オフ、サンダーはロースターの大シャッフルを断行。ポールとアブドゥル・ネイダーをフェニックス・サンズへ、シックスマンのデニス・シュルーダーをロサンゼルス・レイカーズへ、フリーエージェント(FA)のダニーロ・ガリナーリをサイン&トレードでアトランタ・ホークスへ、そしてチーム最古参の用心棒スティーブン・アダムズも4チーム間トレードでニューオリンズ・ペリカンズへと放出した。

 その後も数多くのトレードを成立させた結果、キャリア3年以下の選手たちがロースターにズラリと並ぶ、昨季以上に若手が大多数を占めるチームへとシフト。昨季急成長を遂げたシャイ・ギルジャス・アレキサンダーや、プレーオフでジェームズ・ハーデン相手に好守を披露したルージェンツ・ドート、シーディングゲームで平均13.0点と大器の片鱗を覗かせたダリアス・ベイズリーといった有望株はいるものの、単純な戦力比較では大幅なダウンとなった。
 
 そんななか、ミルウォーキー・バックスから加入したキャリア13年目のジョージ・ヒルは、現在のチーム状況について笑いながらこう話していた。

「昨日部屋に行った時、思わず目を見開いてしまったよ。ここにいる連中は皆、2000年とか2001年生まれなんだから」

 若手揃いのサンダーにおいて、10年以上のキャリアを誇るのはヒルとアル・ホーフォード(14年目)、トレバー・アリーザ(17年目/家庭の事情により無期限離脱中)のみで、1980年代生まれももちろんこの3選手だけ。その他は1990年代中盤以降に生まれた選手たちが大半を占めており、34歳のベテランガードは年齢差に思わず自虐的になってしまったのだろう。
 
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