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NBA

八村塁が結膜炎で約3週間の離脱「代役の選択肢はいくつかある」と語るウィザーズHCの穴埋め策は?

秋山裕之

2020.12.22

八村は流行性角結膜炎により開幕から約3週間の離脱が決まった。(C)Getty Images

八村は流行性角結膜炎により開幕から約3週間の離脱が決まった。(C)Getty Images

 12月21日(日本時間22日、日付は以下同)、開幕を翌日に控えたこの日、ワシントン・ウィザーズは八村塁が流行性角結膜炎のため、約3週間欠場することを発表した。

 キャリア2年目を迎えた日本の至宝は、13日に行なわれたブルックリン・ネッツとのプレシーズン初戦で23分間出場して18得点、4リバウンドをマークするも、その後は目の炎症によりチーム練習に参加できず、残る2試合を欠場していた。

「少しずつ良くなっているようだが、まだ時間はかかる。眼科医は(八村の症状が)重傷であり、(回復するまで)待つしかないと言っている。今は目がかすんで見えて、光に敏感になっているから練習ができないんだ。先週の時点では2、3日で治って、数日後には練習に参加できると期待していたんだが、これは重傷のケースのようだ。でもシーズンは長い。目の前のことに必死だと、この離脱期間も長く感じるだろう。だが参加できなかった練習、プレシーズンゲームの離脱は若手選手にとっては痛い」

 スコット・ブルックス・ヘッドコーチは21日にそう話しており、今季序盤戦は先発パワーフォワード(PF)を欠いた陣容で戦っていくこととなる。なお、ウィザーズは八村を欠いたプレシーズン2試合でモリッツ・ヴァグナー、アンソニー・ギルをそれぞれ先発PFとして起用していた。

 スモールフォワードのスターターは未定ながら、プレシーズン3試合で平均29.4分、10.3点、6.3リバウンド、2.3アシスト、1.7スティールを残し、ディフェンスでも踏ん張りを見せた新人デニ・アブディヤを起用する可能性が高い。

 バックコートにラッセル・ウエストブルックとブラッドリー・ビール、センターにトーマス・ブライアントが名を連ねるスターターにおいて、先発PF(4番)を務めるのは誰になるかは興味深いところ。
 
「ルイが戻ってくるまで、チームはなんとか乗り切るしかない。彼も悔しがっているが、状況は理解している。彼を元気づけることが私とチームメイトたちの役目。目のかすみと光に対する敏感さが落ち着いたら、コートに戻って少しずつ復帰に向けて調整を始めることができる。(4番の穴は)数人で埋めていく予定だ。代役の選択肢はいくつかある。まだ明かしたくはないが、今日は実戦形式で数人を試した。まだ(開幕まで)2日あるからね」

 先発PFについて指揮官はそうコメントしていることから、流動的になるかもしれない。現時点における候補は前述のヴァグナーとギル、3ポイントシューターのダービス・ベルターンス、ディフェンシブなアイザック・ボンガといったところだろう。

 初戦の相手となるフィラデルフィア・セブンティシクサーズにはジョエル・エンビード(213㎝・127㎏)というリーグ屈指のビッグマンがいるほか、ポイントガードに208㎝・108㎏のベン・シモンズ、PFには機動力とシュート力を兼備したトバイアス・ハリス(203㎝・102㎏)がいる。守備力を重視してボンガ、あるいは似た体格のギル(203㎝・104㎏)を起用し、ベルターンスはセカンドユニットの得点源としてプレーすることになりそう。

 八村の離脱期間は約3週間のため、年内の復帰は絶望的。おそらく来年1月11日のフェニックス・サンズ戦まで欠場する見込みだが、今は流行性角結膜炎を完治させることに集中し、練習再開後にゲームシェイプを取り戻すことを目標に過ごしてほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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