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NBA

八村塁が今季初戦での17得点に「攻守でいい仕事ができたと思うけど…」。勝利に導けず反省の言葉も

秋山裕之

2021.01.01

個人としてはいい働きを見せた八村だが、チームの勝利にはつながらず。(C)Getty Images

個人としてはいい働きを見せた八村だが、チームの勝利にはつながらず。(C)Getty Images

 12月31日(日本時間1月1日、日付は以下同)に行なわれたシカゴ・ブルズとの一戦で、流行性角結膜炎により開幕から欠場を続けていたワシントン・ウィザーズの八村塁が、ついに今季初出場を果たした。

 先発パワーフォワードとして出場した“日本の至宝”は、試合開始直後の4分間で、挨拶代わりの3ポイントを2本連続でヒット。どちらも右45度からのショットで、1本目はボールムーブから、2本目はラッセル・ウエストブルックの「打てよ」と言わんばかりの優しいパスから放り込み、オフに励んだ猛練習の成果を披露した。

 その後もファーストブレイク時にファウルを受けながらもショットをねじ込んだほか、得意のプルアップジャンパーやポストムーブからバスケットカウントを成功させるなど、今季のデビュー戦としては最高のスタート。第2クォーター中盤にフェイクで2人のディフェンダーを手玉に取り、鮮やかなビハインド・ザ・バック・パスでトーマス・ブライアントのパワーダンクをお膳立てしたシーンは、この試合のハイライトと言ってもいい。

 当初は復帰初戦のため、プレータイムは20分ほどの予定だったものの、八村は「身体の調子も良かったので、メディカルスタッフ、コーチとも話して25分まで伸ばしました」と明かしたように25分13秒出場。17得点(フィールドゴール5/8、3ポイント2/2、フリースロー5/8)、5リバウンド、3アシスト、1スティールをマークし、出場時間帯における得失点差ではチームトップの+13を記録した。
 
「ディフェンスでもオフェンスでも、チームをどれだけ助けられるかということで、いい仕事ができたんじゃないかなと思うんですけど、勝てなかったので。まだまだ僕も足りないところがあると思うんで、そこをしっかりとフィルムで観て、すぐ追い返したいと思います」

 試合後に八村がそう話したように、ウィザーズはこの日もブルズの前に130-133で敗れてしまい、これで開幕5連敗となってしまった。

「やっとコートに戻れたということで、凄い嬉しかったんですけど、こういうタフな負け方をしてしまって、今は0勝5敗という大変なスタートとなってしまった」

 そう敗戦を悔やんだものの「ここからまだゲームはいっぱいあるので、どれだけ勝てるかということを楽しみにしています」と前を向いた八村。自身の活躍でウィザーズを今季初勝利に導き、チームの逆襲劇を先導したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動!NBA1年目から存在感を放った八村塁”の厳選ショット!
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