専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

“復讐心”を胸に好調を維持するポール・ジョージ。チームメイトも「MVP級」とエースを絶賛!

秋山裕之

2021.01.19

今季のジョージはここまでチーム最多の平均24.8点をマーク。FG成功率51.0%に加え、3ポイントも5割超えと絶好調だ。(C)Getty Images

今季のジョージはここまでチーム最多の平均24.8点をマーク。FG成功率51.0%に加え、3ポイントも5割超えと絶好調だ。(C)Getty Images

 1月17日(日本時間18日、日付は以下同)終了時点で、ロサンゼルス・クリッパーズはウエスタン・カンファレンス2位の10勝4敗。首位のロサンゼルス・レイカーズ(11勝3敗)に1.0ゲーム差まで迫っており、リーグ全体でも2位と好調だ。

 17日にはイースタン・カンファレンス上位のインディアナ・ペイサーズ相手に129-96で快勝し、4連勝をマークした。

 オフェンシブ・レーティング(118.4)はリーグトップを誇るチームは、2大エースのポール・ジョージが平均24.8点、6.2リバウンド、5.1アシスト、1.2スティール、カワイ・レナードが同24.3点、5.1リバウンド、5.9アシスト、1.8スティールを奪取。さらにはサージ・イバカが平均11.8点、マーカス・モリスSr.が11.8点、ニコラ・バトゥームが9.9点、ルーク・ケナードが9.3点、ルー・ウィリアムズが9.3点と、計7選手が平均9点以上を残している。

 なかでもジョージは今季、13試合を終えてフィールドゴール51.0%、3ポイント51.0%、フリースロー92.3%といずれもキャリアハイを更新するペースで高確率にショットを沈めている。

 昨季途中に加入したモリスはジョージについてこう話す。

「今シーズン、俺たちのエナジーは(昨季よりも)ずっといいと感じるね。選手同士が信じ合って、楽しんでプレーしている。あとは何よりもPG(ジョージ)だ。彼のプレーを見れてワクワクしている。彼は今、間違いなくMVP級のバスケットをしている」
 
 昨プレーオフ、新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、NBAはフロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内にある“バブル”と称された施設で開催し、ジョージは鬱の状態になるなど精神面で苦しんだ。

 そしてクリッパーズは1回戦でダラス・マーベリックスを4勝2敗で下すも、カンファレンス・セミファイナルでデンバー・ナゲッツ相手に3勝1敗からまさかの3連敗で姿を消した。

「俺は復讐すべく舞い戻ってきたのさ。(昨季の終わり方について)数多くの否定的な声があったことが気に入らなかった。でも実際は人々が俺たちの弱みを見てきた。だから俺はそのことに対して本気で取りかかるしかなかった。答えを出すしかなかったんだ。それが俺の燃料となっているのさ」

 ジョージは16日に『NBC Sports』へ掲載された記事の中でそう話しており、今季は自身にとって汚名返上のシーズンとなっている。

 オールスター選出6度、オールNBAチーム選出5度など輝かしい経歴を誇る30歳の万能戦士は、ここ2年悩まされてきた肩のケガからも解放され、心身ともに万全のコンディションで試合に臨むことができている。この勢いはまだまだ続きそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号