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NBA

“マンバメンタリティ”が凝縮。弟分ウェイド越しに決めた起死回生の逆転弾【コビー・ブライアント名勝負:Part.8】〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.01.27

ウェイドのブロックを避けるため、横に飛びながら放った3ポイントはボードに当たってネットを通過。敗戦濃厚だったチームを救う、起死回生の一発だった。(C)Getty Images

ウェイドのブロックを避けるため、横に飛びながら放った3ポイントはボードに当たってネットを通過。敗戦濃厚だったチームを救う、起死回生の一発だった。(C)Getty Images

 2020年1月26日、世界中に衝撃を与えたロサンゼルス・レイカーズのレジェンド、コビー・ブライアントの事故死。あれから1年……。コビーの肉体は滅びたが、その勇姿はファンの心に永遠に刻み付けられている。ここでは彼の20年の激闘譜のなかから、後世に語り継ぐべき名勝負を紹介する。

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■2009年12月4日 vsマイアミ・ヒート

 コビーは20年にわたるキャリアで数々のブザービーターを決めてきたが、そのなかでも2009年のヒート戦での1本は出色だった。

 この日のコビーは、〝弟分〞の1人である3歳年下のドゥエイン・ウェイドと激しいマッチアップを繰り広げる。第1クォーター、そのウェイド越しのフェイダウェイがジャーメイン・オニールのゴールテンディングを誘って初得点を記録すると、トップの位置からウェイドを置き去りにしてレイアップを成功する。第2クォーター終了間際には、左45度からウェイド相手に1オン1を仕掛け、バランスを崩しながらバンクショットでブザービーターをヒット。前半で8得点をあげ、勝負の後半に臨んだ。
 
 一進一退の攻防が続くなか、第3クォーター残り8分47秒に再びウェイドをかわしてレイアップに成功すれば、残り6分1秒には右45度でレッグスルーからウェイド越しにジャンパーを決め、チームの攻撃を牽引する。

 そして76-76の同点で迎えた最終クォーター、コビーが千両役者ぶりを発揮した。いきなりドレル・ライト相手に3ポイントプレーを成功させると、直後にはマイケル・ビーズリーの上から難しい3ポイントをお見舞い。対峙するヒートの選手のマークが厳しさを増すなか、バランスを崩しながらのジャンパーや、ロールカットしながら左手でのフック気味のレイアップなど、豊富な攻撃パターンで次々とゴールを射抜いていく。

 残り2分43秒、ヒートに逆転を許した直後には、デレック・フィッシャーからパスを受け、左45度からユドニス・ハズレムを抜いてゴール下へドライブ。ヘルプに来たオニールと接触するもレイアップをねじ込み、3ポイントプレーで再び勝ち越した。
 

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