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NBA

窮地のチームを救うカーメロ・アンソニー。今季中に“NBA歴代10傑入り”の可能性も〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.02.12

第4Qに17得点をあげて勝利に導いたカーメロ。今季はシックスマンとして輝きを放っている。(C)Getty Images

第4Qに17得点をあげて勝利に導いたカーメロ。今季はシックスマンとして輝きを放っている。(C)Getty Images

 18年目の大ベテランが大仕事を果たした。

 2月11日(日本時間12日、日付は以下同)、ポートランド・トレイルブレイザーズがホームでフィラデルフィア・76ersと激突。118-114でイースタン・カンファレンス首位撃破の立役者となったのが、ブレイザーズの頼れるシックスマン、カーメロ・アンソニーだ。

 カーメロが真価を発揮したのは89-93の4点ビハインドで迎えた第4クォーター。わずか3分弱の間にミドルジャンパーと3ポイント3本を決めて試合をひっくり返すと、その後も高難度のシュートを沈めて同クォーターだけで17得点を荒稼ぎ。極めつけは同点に追いつかれて迎えた残り5秒、スローインからリターンパスを受けたカーメロはトバイアス・ハリスのファウルを誘ってフリースローを獲得。これをきっちりと2本沈めて、チームを勝利に導いた。

 今季のカーメロは平均得点が自己最低の13.0点と数字上は低調だが、チームへの貢献度は依然として高い。特に直近5試合では4度の20点超えと絶好調で、そのいずれもチームは勝利を収めている。
 
 ブレイザーズは1月中旬にユスフ・ヌルキッチとCJ・マッカラムの先発2人を同時に欠くこととなったが、以降も調子を落とさずカンファレンス5位につけているのは、ベンチから得点力を供給しているカーメロの働きが大きい。

 一方で今季のカーメロには個人としての大記録も迫っている。キャリア通算得点ランキング15位で開幕を迎えてからここまで、ティム・ダンカン、ドミニク・ウィルキンス、オスカー・ロバートソンら錚々たるレジェンドを抜いて歴代12位に浮上。現在2万6746点で11位のアキーム・オラジュワンまで200点に迫っており、こちらもあと15試合ほどで更新が見込める。

 さらにその先の大台、歴代10位に立つエルビン・ヘイズの2万7313点まではあと567点。現在のペースでいけば44試合後に上回ることになり、今季中の10傑入りも現実味を帯びてきた。

 華の2003年ドラフト組も、気付けば現役はレブロン・ジェームズとカーメロのみ。かつてリーグ得点王にも輝いた生粋のスコアラーは、新たな役割で輝きを放ち続けている。

構成●ダンクシュート編集部
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