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NBA

【名作シューズ列伝】ペニーが1996年JAPAN GAMESで着用!“キモ撮り”をいち早く採用した「AIR PENNY II」

西塚克之

2021.02.25

大型司令塔のペニーは端正なルックスと華のあるプレーで人気選手に。96年にはJAPAN GAMESで来日を果たし、日本のファンを魅了した。(C)Getty Images

大型司令塔のペニーは端正なルックスと華のあるプレーで人気選手に。96年にはJAPAN GAMESで来日を果たし、日本のファンを魅了した。(C)Getty Images

 人に歴史あり。バスケにスーパースターあり。スーパースターにシグネチャーモデルあり。シグネチャーモデルにBOXあり! 

 アンファニー“ペニー”ハーダウェイは、1993年にオーランド・マジックに入団。甘いマスクと華のあるプレーでルーキーイヤーから人気を博し、2年目にはチームをファイナルに導くなど、チームの中心選手として活躍しました。ケガのために全盛期は短かったものの、201cmの長身ガードとして“マジック・ジョンソン二世”とも称された、90年代のNBAを代表するスタープレーヤーでした。

 ペニーは96年に行なわれたNBA JAPAN GAMES(マジックvsニュージャージー・ネッツ)で来日を果たします。その時、彼が着用していたのが今回ご紹介する「AIR PENNY II」です。



 同年のオフにロサンゼルス・レイカーズに移籍したシャキール・オニール(シャック)の代わりに、新たな“パートナー”として日本に帯同したのは、自身の分身人形である「LIL PENNY(リル・ペニー)」。声優はコメディアンのクリス・ロックが担当し、寡黙なペニーと真逆な、おしゃべりで、ユーモアがあり、ちょっと図々しい子。新作CMが放送されるたびに話題となり、その人気はフィギュアやオリジナルブックが販売されるほど凄まじいものでした。
 
 また、リル・ペニーと一緒にプロモーションした「AIR PENNY II」のグラフィック広告では、現在の“キモ撮り”と言われるローアングルからのカットで、時代を先取りしていました。
 
 余談ですが、2014年にはリル・ペニーのシグネチャーモデル「LIL PANNY POSITE」も発売されており、いつか紹介できればと思っています。



「AIR PENNY II」の有機的なシルエットは、1stモデルの「AIR MAX PENNY」がシャープに見えるほどの進化を遂げており、のちに続く「AIR FOAMPOSITE ONE」に受け継がれる画期的なプロダクトデザインでした。

『ZOOM FOREFOOT AIR』と『MULTI CHAMBER AIR』を融合させたクッショニングシステムは、大型ガードの足元を支える次世代シューズとして、NIKEの新たな看板商品となりました。
 

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