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NBA

プレーオフ進出を目指し後半戦に臨む八村塁。指揮官が日本の至宝に期待することは?〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.10

八村の所属するウィザーズは、明日のグリズリーズ戦から後半戦がスタートする。(C)Getty Images

八村の所属するウィザーズは、明日のグリズリーズ戦から後半戦がスタートする。(C)Getty Images

 3月9日(日本時間10日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは翌10日にフェデックス・フォーラムで行なわれるメンフィス・グリズリーズ戦に向けて、メンフィスへと移動。

 だがこの日、スコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)と4選手が新型コロナウイルスの安全衛生プロトコルに入ったことで練習に参加できず。それでも指揮官によると、4選手は現在、練習施設で個別のワークアウトをしており、グリズリーズ戦には出場できる見込みだという。

 ウィザーズの中心はもちろん、今季平均32.9点でリーグトップを快走するブラッドリー・ビールと、トリプルダブル数(10度)でリーグ首位のラッセル・ウエストブルックによるガードデュオだ。

 ここ11試合はスターターをこの2人と八村塁、ギャリソン・マシューズ、モリッツ・ヴァグナーで固定し、5連勝を含む8勝3敗と好戦績を残している。

 48分間におけるポゼッション数を指すペースでリーグトップの104.42を記録するウィザーズだが、それ以外の指標はオフェンシブ・レーティングが21位(109.7)、ディフェンシブ・レーティングでは27位(113.6)。ネットレーティング(100ポゼッションあたりの得失点差)で24位(-3.9)と下位に沈んでいる。
 
 ただここ11試合で見てみると、攻守両面で効率が上がっていることが分かる。ペースは依然としてリーグトップ(105.10)を維持しつつ、オフェンシブ・レーティングは17位(112.1)、ディフェンシブ・レーティングでは8位(109.8)に向上。さらにネットレーティングではリーグ9位(+2.4)と、リーグ上位へと変貌しているのだ。

 シーズン後半戦は、10日のグリズリーズ戦後にフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(12日)、ミルウォーキー・バックスとの2連戦(13、15日)が待ち受けており、タフな対戦相手が続く。

 昨季ウィザーズはオールスター前の7戦で5勝2敗と調子を上げ、意気揚々と後半戦を迎えたものの、3連敗を喫しているだけに、今一度気を引き締めて後半戦に臨む必要がある。

 そこでカギとなるのは2年目のフォワード、八村の活躍だろう。ここまでチーム3位の平均12.5点、5.4リバウンド、1.7アシストを記録する日本の至宝は、ビールとウエストブルックに次ぐチーム3番手の得点源として安定したパフォーマンスを発揮することが求められる。

 ウィザーズにはダービス・ベルターンスというシューターがおり、オフェンス時には2枚看板にスペースを与えることができるものの、攻撃の起点となる素質を持つのは八村。リング下、ミドルレンジ、ロングレンジ、3ポイントから得点でき、パスアウトすることもできるからだ。
 
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