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NBA

トレード期限目前!ラプターズはラウリー放出を決断するのか?本人は移籍を覚悟したような発言も〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.25

ラプターズのトレード候補に挙がるラウリー。19年の優勝にも貢献したリーダーの去就に注目が集まる。(C)Getty Images

ラプターズのトレード候補に挙がるラウリー。19年の優勝にも貢献したリーダーの去就に注目が集まる。(C)Getty Images

 3月25日(日本時間26日、日付は以下同)のトレード・デッドラインを間近に控えた24日。トロント・ラプターズは135-111でデンバー・ナゲッツに快勝し、3月3日から続いていた連敗を9でストップした。

 今季戦績を18勝26敗(勝率40.9%)としたラプターズは、現在イースタン・カンファレンス11位。プレーイン・トーナメント出場圏内にいる10位のシカゴ・ブルズ(19勝24敗/勝率44.2%)とは1.5ゲーム差で、残り28試合あることを考えればプレーオフへ進出する可能性はまだ残されていると言えるだろう。

 だが『ESPN』や『The Athletic』といった現地メディアは、ラプターズが今年のデッドラインまでにロースターにメスを入れるかもしれないと報じている。トレード候補に挙がっているのは、生え抜きで6年目のノーマン・パウエルと、チーム最古参となる在籍9年目のカイル・ラウリーだ。
 
 パウエルは来季の契約がプレーヤーオプション(選手自身が現契約を打ち切る権利を持つ)となっており、ラウリーは今季終了後に完全FAとなる。27歳のパウエルは今季、キャリアハイとなる平均19.6点に3.0リバウンド、1.8アシスト、1.12スティールに加え、フィールドゴール成功率49.8%、3ポイント成功率43.9%、フリースロー成功率86.5%という好成績を残している。

 25日に35歳を迎えるラウリーも、ここまで平均17.4点、5.6リバウンド、7.5アシスト、1.05スティールと、キャリア15年目のベテランとして申し分のない活躍を見せていると言っていい。

 ラプターズは19年の秋にパスカル・シアカム、今季開幕前にフレッド・ヴァンブリートとOG・アヌノビーとそれぞれ複数年の高額契約を締結(アヌノビーは来季から始まる延長契約)。今季終了後にパウエル、ラウリーの両方と再契約を結ぶことが難しいと見られているため、このタイミングのトレードで見返りとして新たな選手を獲得するのではと見る向きが強い。

 ただ、ラウリーはこのチームのハート&ソウルであり、2019年にフランチャイズ史上初の優勝に導いた功労者のひとり。トレードの噂が渦巻くなか、10日のチーム練習後の会見では「これだけは言わせてくれ。僕はトロント・ラプターとして引退する」と話していた。
 
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