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NBA

「寂しくなりますけど…」八村塁がトレードでチームを去る同年代2選手に別れ〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.03.27

トレードでブルズへ移籍したブラウンJr.(右)とは、新人時代から多くの時間をともにした。(C)Getty Images

トレードでブルズへ移籍したブラウンJr.(右)とは、新人時代から多くの時間をともにした。(C)Getty Images

 NBAは他競技と比べても移籍による選手の入れ替わりが激しいリーグとして知られる。特にシーズン中盤のトレード・デッドライン直前には多くのチームがトレードを画策し、後半戦、さらには翌シーズン以降に向けた戦力の立て直しを図る。

 常に移籍の可能性がつきまとう選手たちは、そのたびに「これはビジネスだ」となかば割り切って新天地に旅立つが、今回、八村塁もそういったNBAの慣習を経験することになった。

 トレード・デッドライン当日の現地3月25日、ワシントン・ウィザーズはシカゴ・ブルズ、ボストン・セルティックスとの三角トレードを敢行。トロイ・ブラウンJr.とモリッツ・ヴァグナーをブルズに放出し、ブルズからダニエル・ガーフォードとチャンドラー・ハッチソンを獲得した(ヴァグナーはその後セルティックスへ)。

 ブラウンJr.は八村より1年早い2018年のドラフトでウィザーズに指名された21歳。23歳の八村にとってはNBAの先輩にあたるが、入団直後のサマーリーグからともに戦ってきた同士でもある。日本では、北陸でおなじみのお菓子「白えびビーバー」をSNSで紹介し、人気の火付け役となったことで知ったファンも多いだろう。19年にロサンゼルス・レイカーズからトレードで加入したヴァグナーも、同期入団の八村とインサイドでコンビを組むなど多くの時間をともにした。
 
 トレードが行なわれた同日の試合後、会見で記者から「入団してから一緒だった選手がいなくなるのは寂しいですね」と振られると、八村は次のように語った。

「そうですね、2人ともすごく仲が良かったので。彼らは次のチームでも活躍できると思うので頑張ってほしいなと思います。寂しくなりますけど、これもビジネスなので、仕方ないなと」

 仲の良かった同年代の2人が突然チームを去ることになったが、NBAで戦っていく以上、今後もこういった経験は避けられない。これで八村は2年目にして、チーム内でブラッドリー・ビール(9年目)、トーマス・ブライアント(3年目)に次ぐ3番目の古参選手となった(同じ2年目選手がほかに3人)。

 もちろん、いつまでも別れを引きずっているわけにはいかない。この日もニューヨーク・ニックスに敗れて3連敗を喫したウィザーズは15勝28敗と借金が13に拡大。八村自身は21得点と気を吐いたが、プレーオフ進出へ向けて黄信号が灯っている状況だ。チームの主軸として、明日からも勝利を目指しコートに立ち続ける。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】攻守でアグレッシブに躍動!NBA1年目から存在感を放った八村塁の厳選ショット!
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