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NBA

ラッセル、マラビッチ、ロバートソン…カレッジ史上最強プレーヤートップ15を発表!【Part.3】〈DUNKSHOOT〉

大井成義

2021.03.29

マラビッチ(右)はシーズン別の平均得点ランキングのトップ3を独占。ラッセル(左上)はカレッジ、NBA、五輪の3カテゴリーで頂点に。ロバートソン(左下)はカレッジ時代の平均得点で歴代3位に入っている。(C)Getty Images

マラビッチ(右)はシーズン別の平均得点ランキングのトップ3を独占。ラッセル(左上)はカレッジ、NBA、五輪の3カテゴリーで頂点に。ロバートソン(左下)はカレッジ時代の平均得点で歴代3位に入っている。(C)Getty Images

 NBA入り後の成績は一切考慮せずに、カレッジ時代のパフォーマンスだけで選手を順位付けするとしたら、いったいどのような結果になるのだろうか。現地アメリカの各種メディアが発表するランキングを参考に決定した、カレッジバスケットボール史上最も偉大なプレーヤー15人を発表! ラストは5位から1位までをお届けする。

    ◆    ◆    ◆    

5位/ビル・ラッセル
(サンフランシスコ大/1952~56/C)
 26得点、27リバウンド、20ブロック、3スティール(ブロックとスティールは参考記録)。1956年のNCAAトーナメント決勝、対アイオワ大戦でラッセルが残した個人スタッツである。ちょっと形容する言葉が見つからない数字だ。

 通算でも平均20.7点、20.3リバウンドを記録。特にその守備力は圧倒的で、名将ジョン・ウッデンは「カレッジ界で最も偉大なディフェンダー」と評している。ラッセルの卒業後、NCAAはゴールテンディングなどのルールを新たに設けたほどだった。

 個人の記録以上に、ラッセルが在籍した期間のサンフランシスコ大の記録がとんでもないことになっている。1955、56年にNCAAトーナメント連覇を達成し、その間の勝敗は55連勝を含む57勝1敗。1955-56シーズンは、シーズン無敗で優勝を果たした史上初のチームとなった。サンフランシスコ大、そしてセルティックス。ラッセルいるところに勝利あり。
 
4位/ピート・マラビッチ
(ルイジアナ州大/1966~70/SG)
 今回のリストで、唯一マラビッチのみNCAAトーナメントの出場経験がない。それでも4位にランクインしたのは、彼の得点能力があまりに突出していたからだ。

 カレッジ通算の平均44.2点は、2位オースティン・カー(ノートルダム大/1968~71)の34.6点を大きく引き離してぶっちぎりの1位。1試合60点以上をマークした回数(4回)も歴代最多、その他いくつものNCAA記録を保持している。マラビッチが打ち立てた記録の数々は、今後永遠に破られることがないとされる。さらにはそれらすべてが3ポイントのない時代に作られたのだから、凄いとしか言いようがない。

 1972年から25年間ルイジアナ州大でHCを務めたデイル・ブラウンが大学時代のマラビッチのシュート位置を記録したところ、当時もし3ポイントがあったら、平均得点は57点まで跳ね上がる計算になるという。そして1試合平均の3ポイント成功数はなんと13本。

 驚異のシュート力に加え、並外れたドリブルの技術とパスセンス。そしてカリスマ性。タイムマシンがあったら、半世紀前に遡って伝説のショーマン、ピストルピートの華麗なショーをひと目観てみたいものだ。
 
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