ケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンのビッグ３を擁し、サポーティングキャストにも充実のメンバーが揃うブルックリン・ネッツは、間違いなく今季の優勝候補の筆頭だろう。ただ、これだけのタレントを擁しながらも、ネッツがイースタン・カンファレンスすらも制することができないと指摘する者も少なくない。

　その１人が、かつてインディアナ・ペイサーズなどで活躍し、現在は『ESPN』でアナリストを務めるジェイレン・ローズだ。ローズは４月22日（日本時間23日、日付は以下同）に出演した『Jalen & Jacoby YouTube exclusive』にて、ネッツの不安点について語った。

「故障者が続出し、ここまで（デュラント、アービング、ハーデンは）７試合しか一緒にプレーしていない。そして今季の残り日数は（ファイナルまで含めて）あと約90日。そのなかで彼らは攻守においてケミストリーを構築し、クラッチシチュエーションで見事なプレーをする必要があるんだ」
  「また、イーストのビッグマンたちをどうディフェンスするかも考えなければならない。（ジョエル）エンビード（フィラデルフィア・セブンティシクサーズ）、ヤニス（アデトクンボ／ミルウォーキー・バックス）、バム（アデバヨ／マイアミ・ヒート）といった相手は、ネッツにとって大きな問題なるだろう。（パワーフォワード／センターを務める）ジェフ・グリーンは３ポイントを決めたり、タフネスを発揮していいプレーを見せてはいる。だけど、彼らほどのサイズはないからね」

「これらの理由から、今季のネッツがイーストを制するのは難しいと結論づけた。彼らが素晴らしいチームではないと言っているわけではないよ。ただ、今季は他のチームが彼らの行く手を阻むと思う」

　ビッグ３がコートに並び立てないことによるケミストリーの欠如と、サイズ不足を指摘したローズ。そしてこのネッツの問題点は、イーストの他球団のエグゼクティブたちも同様に認識し、そのためにプレーオフで敗北する可能性があると考えているという。『ESPN』の記者エイドリアン・ウォジナロウスキー氏によれば、エグゼクティブたちはネッツの問題点についてこう指摘しているようだ。