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東京五輪

カナダ、ギリシャ、トルコ…東京オリンピック最後の出場枠を掴むのは?【最終予選プレビュー|PART. 1】<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.06.22

ウィギンズ(左)らNBA選手を多数擁するカナダは5大会ぶり、スパノーリス(右)が代表復帰したギリシャは3大会ぶりの五輪出場を狙う。(C)Getty Images

ウィギンズ(左)らNBA選手を多数擁するカナダは5大会ぶり、スパノーリス(右)が代表復帰したギリシャは3大会ぶりの五輪出場を狙う。(C)Getty Images

 6月29日から7月4日にかけて、カナダのビクトリア、セルビアのベオグラード、クロアチアのスプリト、そしてリトアニアのカウナスの4都市で、東京オリンピックの男子バスケットボール最終予選が行なわれる。

 オリンピックの出場枠は全部で12。ホスト国の日本と、2019年のFIBAワールドカップ(W杯)から7か国がすでに自動的に出場権を得ていて、今回の最終予選で、ラスト4枠を決める。

 この最終予選に参加できるのは、ワールドカップで出場権を得た7か国(スペイン、アルゼンチン、フランス、オーストラリア、アメリカ、ナイジェリア、イラン)を除いた上位16か国と、アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、アジア&オセアニアの各大陸からワイルドカード枠をゲットした2か国ずつの、計24か国。ただしワールドカップを19位で終えてこの最終予選に出場資格のあったニュージーランドは、連盟の方針で辞退したため、代わって次回のワールドカップ主催国でもあるフィリピンが選ばれた。

 それぞれの会場では、6チームが、グループAとBの2つに分かれて総当たり戦を行ない、各グループの上位2チームがセミファイナルに進出。勝者が東京行きを賭けた決勝戦に挑む。

 つまり、オリンピック出場権を得るのは、各会場から1チームのみだ。

 欧州でも特にバスケ熱が盛んなリトアニアとセルビアが自国で戦うという大きなアドバンテージはあるが、どのグループも「勝ち抜けは間違いなくここ」という一頭レースにはなりそうにない、混戦が予想される。

 ここでは、グループごとに最終予選の見どころをチェックする。まずはカナダ会場から。同グループにはNBA組が中心の地元カナダ、前回のW杯で日本と対戦したチェコやトルコが入っている。
 
■グループA 会場:ビクトリア(カナダ)
ギリシャ(W杯11位)
中国(アジア大陸ワイルドカード枠)
カナダ(21位)
※カッコ内は19年W杯での順位

 カナダ会場では、勝ち抜け候補と思しきギリシャとカナダがグループリーグ初戦で激突する。ギリシャは、15年のユーロバスケットを区切りに代表引退を表明していたレジェンド、ヴァシリス・スパノーリスが復帰を宣言。今予選と、本戦出場が決定した場合は、東京オリンピックでも指揮を執る、リック・ピティーノ・ヘッドコーチ(HC)からの熱いラブコールに応じた形だ。

 ユーロリーグで得点、アシスト、評価指数で歴代ナンバー1の38歳のスパノーリスの存在は、フロアの内外でチームに絶大な力となる。国際トーナメント慣れしているギリシャは、常に侮れない難敵だ。

 一方のカナダは、現在、フロリダにあるトロント・ラプターズの練習場を拠点にキャンプの真っ最中。メンバーはアンドリュー・ウィギンズ(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ディロン・ブルックス(メンフィス・グリズリーズ)、ドワイト・パウエル(ダラス・マーベリックス)、コリー・ジョセフ(デトロイト・ピストンズ)らNBA組が中心となる。
 
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