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NBA

「俺たちが勝ち上がっていたかも…」故障者続出に泣いたクリッパーズのジョージが今季を総括<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.07.02

球団初のカンファレンス決勝に駒を進めたクリッパーズ。エースのジョージ(左)は「誇りに思う」と語った。(C)Getty Images

球団初のカンファレンス決勝に駒を進めたクリッパーズ。エースのジョージ(左)は「誇りに思う」と語った。(C)Getty Images

「(批判の数々について)知らなかったことは何もない。でも俺がポストシーズンで活躍できない選手だとか、そういった話には全く理解なんてできないね」

 ロサンゼルス・クリッパーズのポール・ジョージは、6月30日(日本時間7月1日)に行なわれたフェニックス・サンズとのウエスタン・カンファレンス決勝第6戦後にそう口にした。

 サンズに王手をかえられて迎えたこの試合、クリッパーズは終始主導権を握られて103-130で完敗。今季はフランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナル進出を果たしたクリッパーズだが、決してフルメンバーで戦えたわけではなかった。

 ダラス・マーベリックスとの1回戦ではサージ・イバカが背中の故障で戦線離脱。ユタ・ジャズとのカンファレンス準決勝は第5戦からカワイ・レナードが右ヒザの捻挫のため離脱を余儀なくされた。今プレーオフで平均30.4点、7.7リバウンド、4.4アシスト、2.09スティールをマークしていた大黒柱の不在が、大幅な戦力ダウンを招いたのは言うまでもない。
 
 さらにサンズとのシリーズ第5戦以降は、レギュラーシーズンを含めて今季フル出場していたセンターのイビツァ・ズバッツも右ヒザを痛めて欠場と、シリーズを勝ち上がるにつれて主力が離脱。それでも、クリッパーズはジョージやレジー・ジャクソン、マーカス・モリス、テレンス・マンら残りのメンバーがステップアップして、第1シードのジャズを下し、サンズ相手に2勝をもぎ取った。

 ジョージはサンズとのシリーズでレナードが出場していれば「俺たちが勝ち上がっていたかもしれない。リーグでもベストプレーヤーの1人を欠いていたのに、それでも俺たちは次のラウンドまで近づいていたんだから」とコメント。

 その一方で「もちろん、これはあくまで“What if…”の状況だ。俺たちは勝利するためには十分じゃなかったというのが現実であり、それが自分たちを家に帰す理由になってしまったんだ」と話したように、仮にフルメンバーが揃っていたとしても、戦力充実のサンズを倒せたかは誰にも分からない。
 
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