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東京五輪

「皆が自己犠牲を見せてくれた」デュラントが歓喜!4連覇のアメリカ代表は“真のチーム”となった【東京五輪】

秋山裕之

2021.08.07

デュラントはゲームハイの29得点をあげる活躍で、アメリカに4大会連続の金メダルをもたらした。(C)Getty Images

デュラントはゲームハイの29得点をあげる活躍で、アメリカに4大会連続の金メダルをもたらした。(C)Getty Images

 8月7日、男子バスケットボールのアメリカ代表は、東京オリンピック決勝でフランス代表を87-82で下し、2008、12、16年に続いて大会4連覇を成し遂げた。

「あと1試合で家に帰れる。だから俺はコートで自分のすべてを持ち込まないといけないと思っていた。そこで相手を撃沈させるショットを決め、リードを保つことができた。そしてデイム(デイミアン・リラード)が第4クォーターにいくつか貴重なショットを沈めてくれた」

 試合後にそう語ったケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)は、開始からフランスにリードを許す中でジャンパーやフリースロー、3ポイントなどでチームを引っ張り、第1クォーターだけで12得点、前半で21得点をマーク。

 後半に入っても着実に得点を重ねたデュラント。第3クォーター残り6分25秒にはルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)越しに綺麗な3ポイントを沈めて2桁リードをもたらし、3点差に詰め寄られた終盤には冷静に2本のフリースローを決めるなど、29得点、6リバウンド、3アシストと大一番で申し分ない活躍を披露した。
 
 見事に金メダルを獲得したアメリカは、デュラント以外にもジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)が19得点、7リバウンド、ドリュー・ホリデー(ミルウォーキー・バックス)が11得点、5リバウンド、3スティール、リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズが11得点、3アシストをマークした。

 リラードは大会を通じてシュートタッチが振るわなかったが、この決勝戦では第4クォーター中盤に3点差まで縮められた場面で貴重なショットを成功。さらにスローインからキャッチ&シュート、さらには決死のルーズボールダイブを見せるなどハッスルプレーでも貢献した。

「(チームメイトたちは)皆が自己犠牲を見せてくれた。金メダルを獲得するために、チームファーストになって戦ってくれた」とデュラントが喜んでいたように、コートに立った9選手は攻守でハードにプレーし、出番がなかった3選手はベンチから大声をあげてチームメイトを鼓舞した。

 前半でデュラント不在時に効果的に得点を重ねたテイタムは、感慨深げに、こう語った。

「何がなんでもやってやる、という気持ちだった。そのために自分たちはここへ来たんだ。勝つか、(負けて)家に帰るかのゲームだったんだ。僕らは毎晩違う選手たちが活躍すると分かっていた。この優勝はこれまで夢見ていたことであり、信じられないことさ」
 
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