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NBA

「僕は1位指名が良かった。でもあの場所がね」ドラフト2位のグリーンが素直な心境を吐露<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.08.17

グリーンはサマーリーグで平均20.3点、4.3リバウンド、2.0アシストと好成績を残した。(C)Getty Images

グリーンはサマーリーグで平均20.3点、4.3リバウンド、2.0アシストと好成績を残した。(C)Getty Images

 今年のドラフト1巡目2位でヒューストン・ロケッツから指名されたジェイレン・グリーンは、8月8日(日本時間9日、日付は以下同)に幕を開けたラスベガスのサマーリーグで3試合に出場して平均20.3点、4.3リバウンド、2.0アシストにフィールドゴール51.4%、3ポイント52.6%(平均3.3本成功)をマーク。

 ハムストリングを痛めたことで、途中離脱してしまったが、カリフォルニア州で生まれ育った19歳のガードは、ドラフト上位指名にふさわしいパフォーマンスを披露した。

 そんななか、16日に米『Yahoo! Sports』へ掲載されたインタビューで、グリーンはドラフトについて「僕は1位指名が良かった。でもあの場所がね……。デトロイトには行きたくなかったんだ」と心境を吐露した。

 グリーンは全体1位指名権を持つデトロイト・ピストンズともワークアウトを行なったものの、ピストンズはオクラホマ州大のケイド・カニングハムを指名した。

 昨季グリーンはGリーグで若手有望株が集結したイグナイトでプレーし、チームトップの平均17.9点に4.1リバウンド、2.8アシスト、1.5スティールをマーク。フロリダ州オーランドのバブル(隔離された地域)で行なわれたプレーオフでは準々決勝敗退となったが、デトロイトはその時の環境に似ていたという。

「ヒューストンにいる方がずっと快適に感じるね。本当にここに住んでいるという環境なんだ。それがデトロイトだと、Gリーグのバブルのように思えてしまう。僕はあそこから抜け出したかった。心底そう思っていたんだ」
 
「バブルにいた時、僕にはジムにこもるくらいで、他には本当に何もやることがなかった。自分自身のことを解放する時間もなかった。自分のアパートで自分を解放してやりたかったのさ。デトロイトだとそう(バブルのように)感じてしまうんだ」

 グリーンは再建中のロケッツで多くのプレータイムを手にすることが予想され、新人王候補にも挙がっている。ライバルには1位指名のカニングハムや5位指名のジェイレン・サッグス(オーランド・マジック)といった選手たちだが、早くも今季の目標を口にしていた。

「僕にはそれ(新人王のタイトル)が必要だ。この年のベストプレーヤーは僕だという気がしている。1位指名されなかったからこそ、新人王を手にしたいんだ」

 サマーリーグ期間中はラスベガスで過ごしていたグリーン。レギュラーシーズンでは遠征先や宿泊先の環境によってパフォーマンスの質が変わってくるかもしれないが、スター性は今季のルーキー随一だけに、開幕からインパクトを残してくれることだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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