オフシーズン真っ最中の８月中旬、2020－21シーズンのＭＶＰニコラ・ヨキッチが、子どもたちを笑顔にさせる微笑ましい動画がＳＮＳにアップされた。

　それは『conoco』がスポンサーを務める『デンバー・ナゲッツ・スキルズチャレンジ』で起きた一幕。少年少女たちが多く参加したこのイベントで、ヨキッチは子どもたちに「ダンクして！」とせがまれると「僕はダンクできないんだよ」と返答。それでも子どもたちに押し切られたヨキッチは「僕のプレーを観たことあるかい？ダンクなんて一度もしたことないよ！」と念押しした上でダンクを試みる。しかし、繰り出されたダンクはネットを通過することなく、ボールはリングとボードの間に挟まってしまう。そして一瞬の沈黙の後、おどけるヨキッチの姿に子どもたちからは笑いが漏れた。
  　もちろん、これはユーモアに富むヨキッチのジョークだ。ＭＶＰに輝いた昨季も、ヨキッチは45本のダンクを成功させている。しかもこの数字は、ヨキッチのキャリアで最多のもの。ビッグマンとしては少ないかもしれないが、それでも「ダンクができない」というのはあり得ないことがわかるはずだ。

　10月中旬から始まる2021－22シーズンも、おそらくヨキッチはそれほど多くのダンクは試みないだろう。しかし勝利のために必要とあれば、チームを勢いづける強烈な一発をお見舞いしてくれるはず。そして観戦する子どもたちを大興奮させるパフォーマンスを、今季も再び見せてくれるに違いない。

構成●ダンクシュート編集部

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