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NBA

「フェニックスが大好き」サンズとの延長契約を望むエイトンが心境を告白「僕はリスペクトされたいだけ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.10.13

エイトンは2018年のドラフト1位でサンズに入団。バハマ生まれのセンターは、3年間で平均16.0点、10.6リバウンド、1.2ブロックをマークしている。(C)Getty Images

エイトンは2018年のドラフト1位でサンズに入団。バハマ生まれのセンターは、3年間で平均16.0点、10.6リバウンド、1.2ブロックをマークしている。(C)Getty Images

 2018年のドラフト全体1位でフェニックス・サンズから指名されたディアンドレ・エイトンは、211センチ・113キロのビッグマンだ。キャリア3シーズンでいずれも得点とリバウンドで平均ダブルダブル、昨季は平均14.4点、10.5リバウンド、1.4アシスト、1.2ブロックにフィールドゴール62.6%を記録。確かな実績も残している。

 昨季はクリス・ポール、デビン・ブッカーともにサンズの主軸として活躍。初出場のプレーオフでもデビュー戦から3戦連続で20得点、10リバウンド以上を叩き出し、ロサンゼルス・クリッパーズとのウエスタン・カンファレンス・ファイナル第2戦では決勝弾となるアリウープダンクをヒット。ミルウォーキー・バックスとのNBAファイナルでは平均14.7点、12.0リバウンド、1.8アシスト、1.5スティール、1.5ブロックと好成績を残した。

 キャリア4シーズン目を迎えるにあたり、バハマ生まれの23歳は、延長契約について「正直な話、(延長契約を)期待している」と語っていた。

 エイトンと同じ18年のドラフト組で、今夏にMAX額の延長契約を結んだのはルカ・ドンチッチ(1巡目3位/ダラス・マーベリックス)、トレイ・ヤング(1巡目5位/アトランタ・ホークス)、シャイ・ギルジャス・アレキサンダー(1巡目11位/オクラホマシティ・サンダー)、マイケル・ポーターJr.(1巡目14位/デンバー・ナゲッツ)の4選手だ。
 
 このうち、ドンチッチとヤングにはオールスター選出経験があり、すでにリーグ有数の実力者としての地位を確立。ギルジャス・アレキサンダーとポーターJr.は所属チームにおけるエース格とはいえ、エイトンも彼らと十二分に張り合える選手だ。
 
 ところが、先週、米スポーツ専門局『ESPN』が、サンズがエイトンとの延長契約交渉が滞っていると報道。伸び盛りのビッグマンは5年1億7250万ドル(約194億9250万円)、さらには今季条件を満たせば5年で最大2億700万ドル(約233億9100万円)というMAX額の延長契約を結ぶ資格があるが、合意には達していない。

 10月12日(日本時間13日、日付は以下同)の練習後、エイトンは延長契約を結べる期限(10月18日)が迫っていることについて「僕はフェニックスが大好きだ。でも契約が成立できていないことは本当に残念」と心境を告白し、こう続けている。

「(昨シーズンの)僕らはチャンピオンシップを勝ち取るまであと2勝まで迫った。僕はただ、リスペクトされたいだけなんだ。自分の(ドラフト)同期たちが所属チームからリスペクトされたように、リスペクトされたい」

 サンズは今夏、ポールと超巨額な再契約を締結。これによってMAX額の選手がブッカーに次いで2人となった。エイトンと同期入団のミカル・ブリッジズも延長契約を結ぶ資格があり、いずれもこのチームに不可欠な戦力なのは間違いない。

 もし両選手と延長契約を結べなければ、今季終了後(22年夏)にエイトンは制限付きフリーエージェントとなり、来季以降の契約保障がなくなってしまう。

 はたして、エイトンはドラフト指名された球団から‟リスペクト”されて延長契約を結ぶことができるのか。今季のモチベーションやチームのムードにも影響しそうなことだけに、サンズの決断に注目が集まる。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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