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日本代表

国際アスリートになるために必要な4つのこと。女子バスケの名門・桜花学園出身の山田愛が語る

THE DIGEST編集部

2021.10.15

高校、実業団と日本のトップで活躍し、現在は海外での活動を続ける山田愛。(写真は本人提供)

高校、実業団と日本のトップで活躍し、現在は海外での活動を続ける山田愛。(写真は本人提供)

 近年、野球やサッカーのように、バスケットボールも海外でプレーする、または志す選手が増えている。その時に多くの選手が直面するのが「言葉の壁」だ。高校時代に名門・桜花学園で活躍し、現在は海外でのプロ契約を目指して活動している山田愛さんに、海外で戦ううえで必要な4つのポイントや、おすすめの勉強法を語ってもらった。

   ◇      ◇   ◇

■言葉の違いは文化の違い

 私は海外でのプレーに挑戦している過程で英語を身につけてきました。日本人の中には、文法を完全にマスターしないと英語を話せないとか、恥ずかしいとか、話すべきじゃないと思っている人もいるかと思います。相手が話した内容を聞き返すことも、相手に失礼ではないかと思う人もいるかもしれません。
 
 でも、言葉の違いは文化の違いです。アクセントもアメリカ人に合わせる必要は無く、イギリス訛りやオーストラリア訛りがあるように、ジャパニーズ訛りでもいいと思います。個性だと感じることができたら、恥ずかしさも消えるのではないでしょうか。海外では上手く話すことよりも自分の意見を伝えること、相手が話していることをわかるまで聞くことが普通だと思います。

 海外のチームの監督は、戦術について選手に理解しているかどうかを確認してきたり、意見を求めてきたりします。監督は選手に戦術を理解・納得させ、試合で勝利することが役割で、選手は戦術を理解・納得して試合で実行することが役割。その関係はフラットだと感じます。私は、日本ではこういった役割分担を経験したことがなかったので、これも文化の違いなのかもしれません。

 もし、試合で監督が戦術や細かな動きの指示をしてきた時に、英語がわからなかったり、理解しているのか不安な様子を見せてしまったらどうなるでしょうか。監督はアメリカ人や英語がわかる人を使おうという心理になると思います。信頼度や存在を認めてもらうためにも英語力は必要で、たとえ片言だとしても自分の意見をはっきり言うこと、理解していると見せることはとても大事です。
 
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