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NBA

レブロン、コビー、ガーネット…錚々たるメンバーが揃う“高卒出身”のベストメンバーを発表!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.11.03

ガードは史上最高の選手にも挙げられるレブロン(右)とコビー(左)という超豪華布陣に。(C)Getty Images

ガードは史上最高の選手にも挙げられるレブロン(右)とコビー(左)という超豪華布陣に。(C)Getty Images

 1910年に創設され、NBA(1946年)より古い歴史を持つNCAA(全米大学体育協会)は、プロを目指す若手選手たちにとって“王道ルート”であり、時代を問わず何人ものスーパースターを世界最高峰の舞台に送り出してきた。

 これまで『THE DIGEST』では、双方に精通する識者に依頼し、各大学のベストメンバーを選んでもらってきたが、今回は番外編として“高卒出身のベストメンバー”をお届けする。

 現在ではドラフトの年齢制限によって高校卒業後、すぐにNBAに入ることはできないが、1990年代後半から2000年代前半には高卒選手のドラフト指名は頻繁に見られた。そのなかにはスーパースターに成長を遂げた選手もおり、その結果、超豪華布陣が完成した。

【ポイントガード】
レブロン・ジェームズ(セントビンセント・セントメリー高)

1984年12月30日生。206センチ・113キロ
成績:平均27.0点、7.4リバウンド、7.4アシスト
NBA成績:1310試合、平均27.0点、7.4リバウンド、7.4アシスト

 本来のポジションはSFであるが、マイアミ・ヒート時代はPFに入る機会も多く、ロサンゼルス・レイカーズ移籍後は主にPGを務めた。“GOAT”であるか否かは議論の的になってはいるが、史上最も万能性の高いスターであるのは疑いの余地はない。

 セントビンセント・セントメリー高時代からすでに米老舗誌『Sports Illustrated』の表紙を飾った「選ばれし者」は、2003年ドラフトで史上2人目となる高卒1位指名でクリーブランド・キャバリアーズに入団。デビュー戦での25得点、9アシストは、ケビン・ガーネット(8得点、1リバウンド)や無得点だったコビー・ブライアントと比べても破格だった。同年は平均20.9点、5.5リバウンド、5.9アシストで新人王、10代での受賞は史上初だった。

 その後もMVP4回、ファイナルMVP3回(すべて異なるチームで受賞)、通算得点も3万5000点を超え、更新不可能と思われたカリーム・アブドゥル・ジャバーの記録に迫りつつある。
 
【シューティングガード】
コビー・ブライアント(ローワー・メリオン高)

1978年8月23日生。198センチ・93キロ
ハイスクール成績:平均30.8点、12.0リバウンド、6.5アシスト
NBA成績:1346試合、平均25.0点、5.2リバウンド、4.7アシスト

 元NBA選手の父ジョーが、神戸肉のステーキの美味さに感動し息子を「神戸=コビー」と名付けた逸話は有名。フィラデルフィア近郊のローワー・メリオン高校から1996年のドラフト13位でシャーロット・ホーネッツに指名され、直後のトレードでレイカーズに加わった。

 当初は線が細く、1年目は平均7.6点に終わったものの、2年目は史上最年少の19歳でオールスターに出場。順調に成長を続け、2000~02年はシャキール・オニールとともにレイカーズの3連覇に貢献した。そのオニールを半ば追い出すような形でレイカーズのエースとなり、05-06シーズンは平均35.4点、翌年も31.6点で2年連続得点王。06年1月22日のトロント・ラプターズ戦で叩き出した81得点は史上最高のパフォーマンスの一つである。

 MVPは08年の一度だけだが、オールスターに15回、オールNBA1stチームも11回選出され、現役最後の試合でも60得点。プレースタイルも含め、マイケル・ジョーダンに最も近い存在であった。
 
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