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NBA

レブロン離脱後に連敗のレイカーズ。不振のウエストブルックは「俺にはプライドがある」と奮起を誓う<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.11.08

連敗で勝率5割となったレイカーズ。主軸2人の離脱に、ウエストブルックはギアを上げることができるか。(C)Getty Images

連敗で勝率5割となったレイカーズ。主軸2人の離脱に、ウエストブルックはギアを上げることができるか。(C)Getty Images

 現地時間11月6日(日本時間7日)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦、ロサンゼルス・レイカーズは敵地モーダ・センターで一度もリードを奪えずに90-105で敗れて2連敗。今季の成績を5勝5敗とした。

 レイカーズはレブロン・ジェームズが腹部の痛みのため2戦連続の欠場。得点源のアンソニー・デイビスも胃の疾患のため、わずか7分9秒で途中退場という事態に。

 主軸2人の穴を埋めるべく、マリーク・モンクが13得点、カーメロ・アンソニーが古巣相手に12得点、ドワイト・ハワードが11得点、7リバウンドと気を吐くも、ラッセル・ウエストブルックはフィールドゴール成功率わずか7.7%(1/13)で8得点と大ブレーキ。9リバウンド、6アシストをあげた一方で、6ターンオーバーと不発に終わった。

「今の俺たちは自分たちが目指しているチャンピオンチームなんかじゃない。そこへたどり着くためには、謙虚でいなければいけない」というハワードの言葉が、チームの現状を端的に表していた。

 一方のウエストブルックは試合後、「ここ3、4年を振り返ってみると、俺はいずれも新たなチームにいた。そう、俺はより良いプレーをすべくベストな方法を探っているようなものだ」と、まだ本領発揮ができていないとコメント。
 
 2018-19シーズンまでオクラホマシティ・サンダーで11シーズンをプレーしたウエストブルックは、17年のシーズンMVP受賞を筆頭にスーパースターの地位を確立。だが一昨季はヒューストン・ロケッツ、昨季はワシントン・ウィザーズ、そして今季はレイカーズと、3年連続でオフのトレードを経験し、所属チームを変えてきた。

 ロケッツではカンファレンス・セミファイナル進出、ウィザーズでもプレーオフ出場に貢献するなど、それぞれの所属先でインパクトを残してきたウエストブルック。だが王座獲得には遠く、新天地として選んだレイカーズは優勝経験のあるレブロンとデイビスというスーパースターが君臨している。チャンピオンシップ奪取を宿命づけられた名門で迎えた今季は、ここまで平均19.0点、8.5リバウンド、7.9アシストを残すも、肝心の勝利に導けているとは言い難い。

「俺にはプライドがある。それにエナジーもあるんだ。この状況でも最善を尽くし、ベストな自分となってこのチームの皆とともに努力してみせる」

 レブロンが離脱し、デイビスも体調不良という状況で、レイカーズを引っ張るのはやはりこの男。昨季レブロンとデイビス不在時に8勝10敗と負け越したチームに勝利をもたらすことが、今最も求められているのは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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