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NBA

「ジョーダンに感謝してるわけじゃない」ピッペンが自著内で“元相棒”への不満を爆発!「ドン引きした」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.11.15

“史上最高デュオ”のひとつであるジョーダン(右)&ピッペン(左)だが、ピッペンは元相棒に対し不満を溜め込んでいたようだ。(C)Getty Images

“史上最高デュオ”のひとつであるジョーダン(右)&ピッペン(左)だが、ピッペンは元相棒に対し不満を溜め込んでいたようだ。(C)Getty Images

 現地時間11月9日、NBA75周年記念チームに選出されたレジェンド、スコッティ・ピッペンによる初の自伝『Unguarded』が発売された。

 セントラル・アーカンソー大という無名校出身ながら、1987年のドラフト1巡目5位でシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)から指名されたピッペンは、ドラフト当日にシカゴ・ブルズへトレードされてNBAキャリアがスタート。マイケル・ジョーダンに鍛えられて徐々に頭角を現すと、オールスター選手へと成長を遂げ、ブルズが2度の3連覇(1991~93、96~98年)を果たすうえで不可欠な存在となった。

 ピッペンはキャリア17シーズンで、6度の優勝に加え、オールスター選出7度(1994年はMVP獲得)、オールNBAチーム選出7度、オールディフェンシブチームにも10度選出。2010年には殿堂入りも果たした名プレーヤーだ。
 
 だが自伝のなかで、ピッペンは、ジョーダンへの本音を漏らしている。

 ブルズでジョーダンは、恐ろしいまでの闘争心と厳しさでチームメイトたちへ高すぎる目標を設定し、時に口論になるほど罵って精神的なタフさを植え付けてブルズを成功させ、その過程での貢献度が絶大だったと昨年、米スポーツ専門局『ESPN』で公開された『ザ・ラストダンス』で好意的に描かれていた。これにピッペンは異論を唱えていたという。本人のコメントを米放送局『CBS Sports』が報じている。

「あのドキュメンタリーのなかで、マイケルは先陣を切ってチームメイトに罵声を浴びせていた。彼はよりフィジカル化したNBAのゲームを克服すべく、タフネスを鍛え上げることが必要だったと感じていたのさ。でも改めてそれを観てみると、マイケルがチームメイトたちに向けて話していたことがどれだけ不十分だったか。あの頃を思い出してドン引きしてしまったね」

「マイケルは間違っていた。俺たちが勝てたのは、チームバスケットをしていたからだ。私の(NBA入りしてから)最初の2シーズンでそれをすることはなかった。ダグ・コリンズがコーチの時ね。でもそこからブルズでプレーできることが格別なものになったんだ。それは俺たちが互いのためのプレーを構築してきたからさ。俺たちはマイケル・ジョーダンと同じチームでプレーできたことを感謝してるわけじゃない」
 
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