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NBA

“カリー・キラー”誕生?偉業達成を阻止したサイブルの好守にカーHCも感嘆「凄い仕事をやってのけた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.12.13

偉業達成間近のカリー(左)に対し、見事な守備を披露したサイブル(右)。2度も3ポイントをブロックしてみせた。(C)Getty Images

偉業達成間近のカリー(左)に対し、見事な守備を披露したサイブル(右)。2度も3ポイントをブロックしてみせた。(C)Getty Images

「俺のコートではさせなかった。フィリーではやらせなかった」

 現地時間12月11日(日本時間12日、日付は以下同)に行なわれたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは102-93と、ウォリアーズを今季最少得点に抑え込んで勝利を収めた。

 試合後に冒頭のコメントを残したシクサーズのジョエル・エンビードは、ゲームハイの26得点に9リバウンド、4アシスト、2スティールをマーク。さらにトバイアス・ハリスが16得点、9リバウンド、タイリース・マキシーが14得点、2ブロック、セス・カリーとシェイク・ミルトンがそれぞれ10得点と続いた。

 シクサーズの大黒柱がなんとしてでも阻止したかったこと、それはステフィン・カリーの歴史的瞬間にほかならない。レギュラーシーズンにおける通算3ポイント成功数で、レイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか/2973本)の記録に肉薄していたカリーは、シクサーズ戦で9本決めればタイ、10本沈めれば一気にNBA史上トップへと躍り出るチャンスがあった。
 
 この日カリーは「そのことは考えないようにして、バスケットボールをプレーすることだけに集中していた」と語るも、シクサーズが誇る強固なディフェンスを前に不発。フィールドゴール6/20(成功率30.0%)、3ポイント3/14(成功率21.4%)の計18得点に終わった。

 カリーといえばレンジが広く、キャッチ&シュートやプルアップなどあらゆる方法で長距離砲を決め切るスキルとシュート力の持ち主。ドレイモンド・グリーンとの見事な連携から相手ディフェンスを打開し、マッチアップ相手のコンテストもお構いなしにクイックリリースからリングを射抜くことができる。

 だがこの日“カリーの刺客”として送り出されたマティス・サイブルは、しつこくまとわりついて稀代のシューターを徹底ガード。ボールを持つまでにも体力を使わせ、シュート態勢で跳んでからパスせざるを得ない状況に追い込むなど好守を見せた。
 
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