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カーのアメリカ代表HC就任でカリーのメンバー入りは確定?「もしステフがプレーしたいなら説得してみせる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.12.21

カー(左)は、2023年のワールドカップと24年のパリ五輪でアメリカ代表を指揮することになった。(C)Getty Images

カー(左)は、2023年のワールドカップと24年のパリ五輪でアメリカ代表を指揮することになった。(C)Getty Images

 12月20日(日本時間21日、日付は以下同)。USAバスケットボールは男子アメリカ代表の新ヘッドコーチ(HC)にゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCが就任したことを正式に発表した。

 今夏の東京オリンピックまで、グレッグ・ポポビッチ前HC(サンアントニオ・スパーズ)の下でアシスタントコーチ(AC)を務めてきたカーHCは、2023年のFIBAワールドカップ、24年のパリ・オリンピックで同代表の指揮官を務めることとなる。

 カーを支えるコーチングスタッフには、フェニックス・サンズのモンティ・ウィリアムズHC、マイアミ・ヒートのエリック・スポールストラHC、ゴンザガ大のマーク・フューHCがACとして加わるということもあり、豪華なコーチ陣が揃ったことは間違いない。

「我々は東京でこの夏を一緒に過ごしてきました。USAバスケットボールの一員として申し分ない経験になりました。ですが、『私がヘッドコーチになるのか』とは夢にも思いませんでした。これは一生に一度の機会です。彼らと仕事を共にしていくことが待ち切れません」
 
 カーHCは記者会見でそう語り、新たなチャレンジに心を躍らせていた。この男が代表を率いることが決まったことで、ステフィン・カリーがオリンピックデビューする可能性も現実味を帯びてきたと言っていいだろう。

 来年3月に34歳、次のオリンピックでは36歳となるカリーだが、カーHCは東京オリンピックで金メダルを獲得した直後にマーク・スタイン記者とのインタビューで「彼はこの地でベストなシューターだ。ステフは今から3年後でも、オリンピックチームで間違いなくプレーできるさ」と話していた。

 その考えは今も変わらず、今季もウォリアーズを引っ張るカリーについて「もしステフが健康で、プレーしたいなら、(アメリカ代表の)ロースターへ入れるよう、グラントに説得してみせるさ」と話していた。

 同代表のマネージング・ディレクターとなったグラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)も、カリーがオリンピックデビューするなら大歓迎だろう。

 なお、カリーは大学時代の07年にU19のアメリカ代表として世界選手権(現ワールドカップ)に出場、さらにプロ入り後も2度ワールドカップ(10、14)でプレーした経験があるものの、五輪出場歴はない。

 はたしてカリーは3年後のパリ五輪に出場するのか。国際ルールの3ポイントラインはNBAより短いだけに、もし代表入りが実現すれば、自慢のシュート力はチームにとって大きな武器となるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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