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NBA

「彼のメンタリティは暗殺者」ジョーダンとデュラントの“最強スコアラー論争”に名コメンテーターが出した答えは?<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.03.23

現役最強スコアラーのデュラント(左)は、ジョーダン(右)の地位にどこまで近づけるのか。(C)Getty Images

現役最強スコアラーのデュラント(左)は、ジョーダン(右)の地位にどこまで近づけるのか。(C)Getty Images

 現在のNBAにおけるNo.1スコアラーが、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)であることに異を唱える者は少ないだろう。

 今季は規定試合数にこそ到達していないものの、リーグ4位に相当する平均29.6点をマークしながら、フィールドゴール成功率は52.6%、3ポイント成功率も38.2%と高確率。14年のキャリアで積み上げた通算得点は2万5213点で歴代22位、平均得点に至っては同4位の27.14点と驚異的なハイアベレージを残している。

 意外にも60得点超えの経験はないが、キャリアで50得点ゲームは8度、今季も昨年12月12日(現地時間)のデトロイト・ピストンズ戦(51得点)、今年3月13日のニューヨーク・ニックス戦(53得点)と2試合で達成。加えて勝負強さも折り紙付きで、これまで劇的な逆転弾や決勝ブザービーターを幾度となく沈めてきたほか、プレーオフの大舞台ではさらに得点力が上がり、歴代3位の平均29.5点を叩き出している。

 ビッグマン級のサイズにガード並みのスキル、俊敏なフットワーク、正確無比なシュート力。これらを駆使して得点を奪うデュラントは、現役はおろか歴代でも最高クラスの点取り屋と言っても過言ではないはずだ。
 
 そんななか、米スポーツ専門局『ESPN』の名物コメンテーターのスティーブン・A・スミス氏が、同局の番組『First Take』において、デュラントとマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)の比較論を展開。「KD(デュラントの愛称)は確かに止められない」としつつもジョーダンに軍配を上げ、その理由をこう説明した。

「ジョーダンのバスケットにフィニッシュする能力。ミッドレンジゲームでのスキル。他の追随を許さないレベルの空中戦。現在よりはるかにフィジカルな時代にプレーしていた、キャリア平均30点をマークしたスコアラーだ。さらにスタッツを見ると、フィールドゴール成功率は49%。そして、彼のメンタリティはまるで暗殺者のようだった」

 得点王に輝くこと10回、キャリア通算得点は3万2292点で歴代5位、同平均得点に至っては30.12点で堂々の1位。さらに“ザ・ショット”を筆頭に数々の伝説的なシュートを生み出したジョーダンは、記憶にも記録にも残る史上最高のスコアラーとして、人々の脳裏に深く刻み込まれている。

 純粋な得点力では、デュラントもジョーダンに引けを取らないだろう。ただ、この先ジョーダン以上の数字を残すだけでなく、いくつかの強烈なインパクトを残すショットを沈めなければ、スコアラーとして“神様”を超えたと人々に認知されるのは難しいかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】近年最高の”天才スコアラー”!ケビン・デュラントの厳選ショット!
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