専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「クレイジーだ」サンズの守備の要がアウォードの選定に疑問符「ペリメーターディフェンダーは軽視されている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.04.09

カリー(左)をはじめ、相手エースのマッチアップを担当するブリッジズ(右)はビッグマンの受賞者が多いDPOYに疑問を呈した。(C)Getty Images

カリー(左)をはじめ、相手エースのマッチアップを担当するブリッジズ(右)はビッグマンの受賞者が多いDPOYに疑問を呈した。(C)Getty Images

 現地時間4月8日、フェニックス・サンズは111-105でユタ・ジャズに逆転勝ちを収め、今季戦績を64勝17敗(勝率79.0%)とした。

 すでにリーグトップの座を確定しているサンズは、デビン・ブッカーがゲームハイの33得点、ディアンドレ・エイトンが19得点、10リバウンド、2ブロック、クリス・ポールが16得点、6リバウンド、16アシストをマーク。

 そして今季チームで唯一フル出場しているミカル・ブリッジズが18得点、4リバウンドに両チーム最多となる得失点差+27を叩き出しで勝利に貢献した。    

 先日、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンから今季の最優秀守備選手賞(DPOY)とプッシュされたブリッジズは、8日に『Yahoo! Sports』へ公開されたインタビューで、これまで数多くのビッグマン勢がDPOYを受賞してきたことについてこう話していた。

「僕は誰に対しても名声を傷つけるようなことはしない。確かに、これまでビッグマンたちがあの賞を勝ち取ってきたけど、彼らは素晴らしい仕事をこなしてきた。でもガード陣を差し置いて何度もビッグマンたちが受賞してきたことはさすがにクレイジーだ」

 ウィングディフェンダーとして定評のあるブリッジズは198センチと上背はないものの、216センチという一際長いウィングスパンを持つ。
 
 2018年のドラフト1巡目全体10位でサンズから指名されたフォワードは、NBA入りから全試合に出場。毎晩相手チームのスコアラーにマッチアップしているが、ペリメーターにおけるディフェンスが軽視されていると漏らした。

「リーグトップレベルのペリメータープレーヤーをガードするのがどれだけ難しいことなのか、人々はそれを当然のことだと見てしまっている。(相手に)触れたらファウルになってしまうから、触ることさえできないのにね。だから僕はペリメーターでプレーするディフェンダーたちは軽視されているような気がする」

 1982-83シーズンから導入されたDPOYの受賞者はのべ23人。そのうちディケンベ・ムトンボ(元アトランタ・ホークスほか)とベン・ウォーレス(元デトロイト・ピストンズほか)が歴代最多タイとなる4度、ドワイト・ハワード(現ロサンゼルス・レイカーズ)とルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)がそれぞれ3度獲得しており、ペリメーターを主戦場とする選手が手にしたのは7名のみ。

 とりわけ00年以降の受賞者は、カワイ・レナード(15、16年)とメッタ・ワールドピース(04年)の2人しかいない。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号