球団新記録の64勝をあげるなど、今季レギュラーシーズンを独走したフェニックス・サンズに試練が訪れている。

　現地時間４月20日、サンズは前日に行なわれたニューオリンズ・ペリカンズとのプレーオフ１回戦第２戦で右ハムストリングを負傷したデビン・ブッカーが無期限で離脱することを発表した。

　ブッカーは今季チーム最多の平均26.8点をマークし、プレーオフ初戦でも25得点、８アシストをあげて勝利に貢献。第２戦も前半だけで31得点の活躍を見せていたが、第３クォーター残り４分35秒にコートを後にした。

　チームによると患部の痛みは軽いもので、シリーズ中の復帰の可能性を残しているものの、敵地で行なわれる22日の第３戦と24日の第４戦は欠場が濃厚だという。
  　スコアリングリーダーの離脱はもちろん大きな痛手だが、だからと言ってサンズは悲観するばかりではない。司令塔のクリス・ポールは114－125で敗れた第２戦後、「誰かがいなくても、うちにはステップアップできる選手たちがいる」とコメント。

　モンティ・ウィリアムズＨＣも「彼抜きで戦わなければいけないのなら、ほかの誰かが出てくる。シーズンを通じてそうやってきた」と、残されたメンバーの奮起に期待を寄せている。

　ブッカーは今季序盤戦にもハムストリングの故障で数試合を欠場。その際はランドリー・シャメットが先発ＳＧを務めたほか、キャメロン・ペインやキャメロン・ジョンソンらベンチメンバーも得点力を供給した。

　悲願の初優勝を目指す今プレーオフだが、１回戦から大きな関門に直面したサンズ。チームリーダーや指揮官の期待通りに、窮地で台頭する“救世主”は現われるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部