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NBA

「この2年間はタフだった」“1回戦の壁”を越えてドンチッチも安堵。マブズがジャズとの激戦を制しウエスト準決勝へ<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.04.29

3度目の挑戦で初めて1回戦を突破したドンチッチ。過去2年阻まれた“壁”を越えたことに安堵した様子だった。(C)Getty Images

3度目の挑戦で初めて1回戦を突破したドンチッチ。過去2年阻まれた“壁”を越えたことに安堵した様子だった。(C)Getty Images

 現地時間4月26日に行なわれたダラス・マーベリックスとユタ・ジャズによるプレーオフ1回戦第6戦は、マーベリックスが息詰まる熱戦を制し98-96で勝利。シリーズ成績を4勝2敗とし、ウエスタン・カンファレンス準決勝へと駒を進めた。

 試合は第4クォーター残り3分の時点で、94-91とマーベリックスが3点をリード。残り2分半、ジャズはボーヤン・ボグダノビッチが3ポイントを沈め同点に追いつくも、直後のポゼッションでジェイレン・ブランソンが長距離砲を決め返し、再びマーベリックスが3点のリードを奪う。

 その後1分半は両チームともシュートが外れ、膠着状態に。そして残り30秒、ドノバン・ミッチェル→ルディ・ゴベアのラインから得点しジャズが1点差に迫ると、続くマーベリックスのオフェンスでルカ・ドンチッチがジャンパーをミスし、ジャズに逆転の機会が訪れる。

 しかしペイントエリアに攻め込もうとしたマイク・コンリーが相手守備陣に阻まれ、トラベリングを吹かれる痛恨のミス。そして98-96で迎えた残り2秒、ボグダノビッチがディフェンダーをかわし、オープンの状態で逆転の3ポイントを放つもリングに嫌われ熱戦に終止符。マーベリックスが辛くも逃げ切る結果となった。
 
 4勝2敗でシリーズを制したマーベリックスだが、これはリーグ制覇を果たした2011年以来、実に11シーズンぶりの1回戦突破。その間出場した6度のプレーオフでは、すべてファーストラウンドで姿を消していた。

 そして2018年のNBA入り以降、スター街道を邁進していたドンチッチにとっても初のウエスト準決勝進出。新人王やオールスター出場、オールNBA1stチーム選出など、個人としては若くして数々の栄光を手にしていたドンチッチだが、プレーオフでは過去2シーズン続けて1回戦敗退。この点については批判に晒されることもあっただけに、シリーズ突破を決めた試合後、安堵した様子でこう語っていた。

「1回戦を突破できて本当に嬉しい。この2年間はタフだった。ユタのプレーには敬意を表するけど、僕はただただハッピーさ。前半の僕らは酷かったけど、後半に調子を取り戻した。勝てて嬉しいよ」

 続くセミファイナルの相手は、同日の試合でニューオリンズ・ペリカンズを撃破し勝ち上がってきた、リーグ最高勝率を誇る第1シードのフェニックス・サンズ。格上を相手に激戦必至なだけに、“1回戦の壁”を越えたドンチッチのさらなるハイパフォーマンスに期待したい。

構成●ダンクシュート編集部

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