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NBA

「ヒューストン時代の彼を期待していた」エンビードが相棒ハーデンに失望?「俺だけでなく皆が思っていた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.14

今季途中にシクサーズに加入したハーデンだが、プレーオフの重要な局面で真価を発揮できなかった。(C)Getty Images

今季途中にシクサーズに加入したハーデンだが、プレーオフの重要な局面で真価を発揮できなかった。(C)Getty Images

 現地時間5月12日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズはホームのウェルズファーゴ・センターでマイアミ・ヒートとのシリーズ第6戦に臨んだ。

 10日の第5戦で85-120の大敗を喫し、2勝3敗と追い込まれていたシクサーズは、前半を終えて48-49と1点のビハインド。後半に逆転を狙ったが、19-4のランでヒートに一気に突き放され、最終スコア90-99で敗れて今季を終えた。

 2020年に続いてカンファレンス・ファイナル進出を飾ったヒートでは、ジミー・バトラーがゲームハイの32得点に8リバウンド、2ブロック、マックス・ストゥルースが20得点、11リバウンド、5アシスト、PJ・タッカーが12得点、9リバウンド、2ブロック、バム・アデバヨとタイラー・ヒーローがそれぞれ10得点。

 バトラーにとって、シクサーズは18-19シーズン途中から加入して過ごした古巣。ジョエル・エンビード、トバイアス・ハリス、ベン・シモンズ(現ブルックリン・ネッツ)らとともにプレーオフへ臨み、カンファレンス・ファイナル進出まであと一歩のところまで迫った。とくに試合終盤のクローザー役をこなしたバトラーは、エンビードと良好な関係を築いていたが、19年夏に4チーム間のトレードでヒートへ移籍していた。
 

「彼のことは大好きだし、誇りに思っている。そう、俺はまだ彼のチームにいたらな…とも思う。もちろん、俺はヒートを愛しているし、ここにいられて嬉しい。でもエンビードのことは大好きだし、リスペクトしている」

 バトラーはシリーズ終了後、エンビードについてそう語った。

 一方、敗れたシクサーズではそのエンビードが20得点、12リバウンド、タイリース・マキシーが20得点、4アシスト、シェイク・ミルトンが15得点、ハリスが14得点、8リバウンド、2ブロック、ジェームズ・ハーデンが11得点、9アシスト。

 シクサーズは5年連続でプレーオフへ出場し、そのうち4度ファーストラウンドを突破したものの、またもやカンファレンス・セミファイナルで敗退。チームはアレン・アイバーソンを中心に、NBAファイナルまで駆け上がった01年を最後に、カンファレンス決勝へ進めずにいる。

「多くの部分で、俺たちは努力してきた。でもそれではまだ足りないということ」

 エンビードがそう語ったように、シクサーズは今季開幕からシモンズを欠いた布陣で戦い、エンビードがMVP級の活躍でチームを牽引。今年2月にはシモンズら3選手を手放し、ネッツからハーデンとポール・ミルサップを獲得する大型トレードを断行し、一躍優勝候補へと浮上した。
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