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NBA

「ドレイモンドは一線を超えた」ヒート第6戦の勝因はグリーンの“うっかり発言”?ハズレムが怒り「実にくだらない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.29

グリーン(右)の“うっかり発言”に燃えたヒートの面々は、主砲バトラー(左)を中心に敵地での第6戦に勝利。シリーズを最終戦まで持ち込んだ。(C)Getty Images

グリーン(右)の“うっかり発言”に燃えたヒートの面々は、主砲バトラー(左)を中心に敵地での第6戦に勝利。シリーズを最終戦まで持ち込んだ。(C)Getty Images

 現地時間5月27日に行なわれたマイアミ・ヒートとボストン・セルティックスによるイースタン・カンファレンス・ファイナル第6戦は、ヒートが111-103で競り勝ち、シリーズ戦績を3勝3敗として逆王手をかけた。

 この日のヒーローはなんと言ってもジミー・バトラーだろう。「今夜ジミーは負けず嫌いなんだという気持ちを持ち込んでくれた。それはこのチームを負けさせてたまるかという強い意志だった」とヒートのエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)が称えたように、32歳のエースは両軍最多の45分57秒コートに立ち、プレーオフキャリアハイの47得点に9リバウンド、8アシスト、4スティールと殊勲の活躍でチームを勝利に導いた。

 今プレーオフに入ってから、右ヒザの炎症に悩まされてきたバトラーだが、第6戦を前に、シカゴ・ブルズ時代のチームメイトでヒートが誇るレジェンドのドゥエイン・ウェイドから連絡をもらったと明かしていた。

「彼から『お前ならできる』と言われた。ヒザを少し負傷しているけど、『そんなの関係ない。コートへ出て、君のレガシーを構築し続けるんだ』とね。それが俺にとってかけがえのないものになった。だからD-Wadeにはもの凄く感謝している」

 ヒートで3度の優勝すべてに主力として貢献してきたスーパースターからの直々の言葉が、バトラーを奮い立たせたことは言うまでもない。
 
 もっとも、第4,5戦と2戦連続で82得点以下に終わっていたヒートが敵地TDガーデンで勝利を手にした要因はそれだけではない。

 先日、3年ぶりのNBAファイナル進出を決めたゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが、26日の試合後に『TNT』の「Inside the NBA」へ出演した際にシャキール・オニールからファイナルの相手について聞かれて「俺たちはボストンへ行くだろう」と、相手がセルティックスになると発言したのだ。

 これについてヒート一筋41歳のユドニス・ハズレムは「ドレイモンドは一線を超えてしまった。あんな腹立たしくなることを言うべきじゃない。彼はシャックのプレッシャーの前に言ってしまったのかもしれないが、俺はあの後ほとんど眠れなかった。あれは実にくだらない話だった」と怒りを露わにしていた。

 ウォリアーズでヴォーカルリーダーを務めるグリーンは、現在のチームに自信を持っているのだろう。彼は自身のポッドキャスト番組を持っているほか、今年1月には『Turner Sports』(ターナー・スポーツ)と複数年契約を締結。現役選手ながら『TNT』の番組にも出演しており、エンターテインメントの一環として、という意味合いもあったのかもしれない。
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