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NBA

ウォリアーズ優勝の鍵は不振のトンプソン。マッカラムが指摘「第2戦のようなプレーだと彼らが勝つチャンスはない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.07

トンプソンはファイナルで平均13.0点をあげているが、フィールドゴール30.3%、3ポイント26.7%と苦しんでいる。(C)Getty Images

トンプソンはファイナルで平均13.0点をあげているが、フィールドゴール30.3%、3ポイント26.7%と苦しんでいる。(C)Getty Images

 現地時間6月5日に行なわれたNBAファイナル第2戦は、ゴールデンステイト・ウォリアーズが第3クォーターに35-14と爆発し、最終スコア107-88でボストン・セルティックスに快勝した。

 シリーズ戦績を1勝1敗としたウォリアーズでは、ステフィン・カリーがゲームハイの29得点に6リバウンド、4アシスト、3スティール、ジョーダン・プールが17得点、ケボン・ルーニーが12得点、7リバウンド、3スティール、アンドリュー・ウィギンズが11得点、6リバウンド、ドレイモンド・グリーンが5リバウンド、7アシストを記録。

 だが、カリーに次ぐ得点源であるクレイ・トンプソンはいずれも今プレーオフワーストのフィールドゴール21.1%(4/19)で計11得点と不発。第3クォーターにはグリーンのアシストで鮮やかな3ポイントを沈めたものの、この試合でトンプソンが放ったショットは全体的に短く、リングへ吸い込まれるようなスプラッシュが見られなかった。

 このパフォーマンスに、米スポーツ専門局『ESPN』のスティーブン・A・スミスは「NBA Countdown」の番組内で「私が知っているクレイ・トンプソンではない。彼は地球上で最も偉大なシューターの1人で、バスケットボール史上トップ5に入るシューターなんだ」と口にし、さらにこう話していた。
 
「私たちはビッグゲームをするクレイを見てきた。それが19本打って成功4本だ…。彼は自分のショットを見い出せていない。普段なら決めているショットを落としている。彼はボストンで自身のショットを取り戻さなければいけない」

 セルティックスはジェイレン・ブラウンやジェイソン・テイタム、マーカス・スマート、デリック・ホワイトといった選手たちがトンプソンをガードしており、ファイナルではオフボールから流麗な動きで淡々とショットを沈めるシーンがほとんどない。

 事実、ファイナル2戦を終えてトンプソンはブラウン相手にフィールドゴール28.6%(2/7)で4得点、テイタム相手ではフィールドゴール20.0%(1/5)の3得点、ホワイトに至ってはフィールドゴール4本すべてミスし、フリースローの2得点のみとなっている。

 第2戦から一夜明けた6日に『ESPN』の「Get Up」へ出演したニューオリンズ・ペリカンズのCJ・マッカラムは「第2戦のようなプレーのままだと、このシリーズで彼ら(ウォリアーズ)が勝つチャンスはない。正直に言うとね」と指摘していた。

 第3戦は会場をボストンのTDガーデンへ移して8日に行なわれるが、マッカラムはトンプソンについて次のように語っていた。

「彼はちょっと不安になっているように見えるね。セルティックスのディフェンスが襲い掛かってきて、(3ポイント)ラインから遠ざけている。そこで彼を3ポイントラインの中でプレーするように仕向けて、コンテストしていた。そうしたなかでようやくオープンスリーが打てたんだ」
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