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NBA

“勝者が王手”のファイナル第5戦を前に、カリーはセルティックス守備陣の攻略に自信「準備はできている。チームとしてね」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.13

シリーズ第5戦、はたしてセルティックスは絶好調カリー(下)をどのように抑えるのだろうか。(C)Getty Images

シリーズ第5戦、はたしてセルティックスは絶好調カリー(下)をどのように抑えるのだろうか。(C)Getty Images

  ゴールデンステイト・ウォリアーズとボストン・セルティックスによる2022年のNBAファイナルは、シリーズ第4戦を終えて2勝2敗。両軍が互角の戦いを繰り広げるなか、ここまで最も目立った活躍を披露しているのがステフィン・カリーだ。それに異を唱える者はいないだろう。

 すべての試合でゲームハイの得点を叩き出し、アベレージは34.3点、フィールドゴール成功率50.0%、3ポイント成功率も49.0%と高精度。第4戦では43得点と歴史的なパフォーマンスを披露し、チームを勝利へと導いてみせた。

 そんな大エースに対し、セルティックスが何の策も講じなかったわけではない。ここまでの4戦はマーカス・スマートやデリック・ホワイト、ペイトン・プリチャード、時にはジェイレン・ブラウンやジェイソン・テイタムといった面々がカリーへマッチアップ。シュート時にファウルなしで精一杯コンテストをするシーンも何度かあったのだが、そういったタフショットですら信じられないほどリングへと吸い込まれている。

 とはいえ、セルティックスとしても2戦連続でカリーに40得点超えを許すわけにはいかないはず。連敗を回避するためにも、現地時間6月13日の第5戦ではさらなる“カリー包囲網”を敷いてくるに違いない。
 
「どうだろうね。どのチームも異なるものがあるから。彼ら(セルティックス)はディフェンス面で確かなインテンシティがあり、それが彼らを成功へと導いている。それはシリーズのなかで理解しているし、試合の間に何が起こるかアジャストしていくことになる。だから毎試合で適応できるよう準備しなきゃいけないんだ」

 12日に行なわれたチーム練習後の会見でそう語ったカリー。第5戦でセルティックスが自身に仕掛けてくるであろうディフェンスについての明言こそ避けたものの、その言葉からは自信も垣間見えた。

「準備はできていると思う。僕らはチームとして準備できるさ。でも結局は自分たちが(優勝という)成功を収めるためにはあと2勝しなきゃいけない。そのためには自分たちがどう守るか、特に試合序盤からインテンシティを持ち込めるかが大事になってくる。彼らが負けた後、どのようにして挽回してくるかを理解しなきゃいけない」

 両チームは今プレーオフでいずれも連敗がなく、このシリーズでも奇数の試合でセルティックス、偶数の試合でウォリアーズが勝利を収めており、互いに譲らない展開となっている。

 第5戦、もしウォリアーズがホームのチェイス・センターで勝利できれば2連勝で王手、セルティックスが白星を掴めば王手をかけて翌戦をホームで戦えるだけに、シリーズの分水嶺となる白熱したゲームとなるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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