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NBA

「フロッピングはもう止めるんだ」ヒートOBが後輩ラウリーに“注文”「あれでケガをしてしまっている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.09.04

ヒートOBハーダウェイ(左)が後輩のラウリー(右)に注文をつけた。(C)Getty Images

ヒートOBハーダウェイ(左)が後輩のラウリー(右)に注文をつけた。(C)Getty Images

 現地時間9月3日、今年のバスケットボール殿堂入りが決まったティム・ハーダウェイの記事が『South Florida SunSentinel』へ公開された。

 ハーダウェイは183㎝・79㎏のポイントガード(PG)で、13年間のNBAキャリアでオールスターとオールNBAチームにそれぞれ5度選出。キャリア初期のゴールデンステイト・ウォリアーズ時代には2シーズン連続で平均20点、10アシスト以上をマーク。

 鋭い切り返しでディフェンダーを幻惑させる“キラークロスオーバー”の使い手としても知られ、そのボールハンドリングとクイックネス、得点力でリーグ有数のPGの称号を得た。

 ヒザのケガで1993-94シーズンを全休し、95-96シーズン途中にトレードでマイアミ・ヒートへ移籍。同チームではアロンゾ・モーニングと共に主軸を務め、96-97シーズンには平均20.3点、8.6アシスト、1.9スティールの活躍で、オールNBA1stチームに名を連ねた。

 ヒート時代、クロスオーバーの頻度は減ったものの、依然として大きな武器であり、ボールプッシュから繰り出すプルアップの3ポイントも威力抜群で、チームを何度も救ってきた。

 その後ハーダウェイはダラス・マーベリックス、デンバー・ナゲッツ、インディアナ・ペイサーズに在籍し03年にユニフォームを脱いだ。引退後は古巣ヒートでスカウトを務めたほか、14-15から17-18までの4シーズンはデトロイト・ピストンズのアシスタントコーチ(AC)、現在はニューヨーク・ニックスでスカウトを務めている。
 
 そんなハーダウェイは、現在ヒートで先発PGとしてプレーしているカイル・ラウリーにある“注文”をつけていた。

「彼は(コートに)倒れるのを止める必要がある。あれでケガをしてしまっているんだ。私はカイルのことが大好きだ。だから彼がフロッピングを止めてくれるのを願っている。あれは最小限にするのがいいと思う

 フロアで倒れ続けたらケガをしてしまうし、傷ついてしまうだろう。そして戦列からも離れ続けることになる。フロッピングや倒れることがね。あれはもう止めるんだ」

 昨夏ヒートへ加入したラウリーは、183㎝・88㎏のPG。トロント・ラプターズ在籍時には優勝経験もあるが、昨季は左足首や右ヒジに加え、家庭の事情もあって計19試合を欠場。

 それでも平均13.4点、4.5リバウンド、7.5アシスト、1.1スティール、テイクチャージはリーグ3位タイの25回、1試合平均0.40回は、リーグ2位にランクしたものの、プレーオフでは右ハムストリングを痛めたこともあり、不完全燃焼に終わっていた。

 身体を張って積極果敢にテイクチャージを奪うスタイルはラウリーの真骨頂であるが、ハーダウェイが話していたように、このプレースタイルがケガの要因のひとつになっていることは否定できない。

 ヒート2年目の今季に向けて、ラウリーにとってまず何よりも重要になってくるのは、コンディショニングの維持。そこがクリアできれば、より多くのものをチームにもたらしてくれるはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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