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NBA

「彼には明るい未来がある」ゴベアが元相棒ミッチェルへエール「実力を見せつける最高の機会になるだろう」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.09.06

ゴベア(左)がジャズで5シーズン共闘し、9月にキャブズへ移籍した元相棒のミッチェルへエールを送った。(C)Getty Images

ゴベア(左)がジャズで5シーズン共闘し、9月にキャブズへ移籍した元相棒のミッチェルへエールを送った。(C)Getty Images

 現地時間9月3日、クリーブランド・キャバリアーズは、ユタ・ジャズとのトレードでドノバン・ミッチェルを獲得したことを正式に発表した。

 今夏にジャズは、クイン・スナイダーHC(ヘッドコーチ)の辞任に続き、3年連続でオールスターメンバーに選出されていたルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズへ移籍)とミッチェル、さらにはロイス・オニール(ブルックリン・ネッツへ移籍)と昨季の先発3人が退団。

 そんななか4日に『Eurohoops』へゴベアのインタビューが公開。リーグ屈指の守護神は、昨季まで5シーズン共闘した“元相棒”のミッチェルへエールを送った。

「彼には明るい未来がある。彼はあのポジション(シューティングガード)でベストな若手選手の1人。これからも成長し続けていくさ。新たなチームで新しいシステムを経験し、実力を見せつける最高の機会になるだろう」

 ジャズはこのトレードで、コリン・セクストンやラウリー・マルッカネンを獲得したほか、複数のドラフト1巡目指名権も手に入れた。

 再建に舵を切った古巣についてゴベアは「それはダニー・エインジ(CEO)が決めたこと。それが良かったか悪かったかはそのうち分かるさ。彼は(僕らをトレードして)可能な限りのアセットを手に入れたんだから、間違いなく素晴らしい仕事をしたと思うね」と述べた。
 
 ゴベアは現在、フランス代表としてFIBAユーロバスケット2022(欧州選手権)へ出場中。グループBに属するフランスは初戦でドイツに63-76と敗れるも、リトアニアとハンガリーを下して2勝1敗。グループ4位ながら、2勝1敗という戦績は2位タイで、ここから順位を上げていきたいところ。

 代表でも守護神を務める30歳は、ここまで平均11.3点、8.3リバウンド、0.7ブロックをマーク。昨季ジャズで残した平均15.6点、14.7リバウンド、2.1ブロックから数字はダウンしているものの、彼の自信が揺らぐことはない。

「皆は数字ばかり見てしまう。NBAではリバウンドや得点、ポゼッションなどすべてが多くなる。(でも)FIBAは違う。勝利こそがすべてなんだ。俺としては、選手として最高なのは勝利を収めること。オリンピックのようにメダルを獲得することなんだ。そして今年もゴールはメダルを取ることに変わりはない」

 今季ゴベアは新天地ウルブズでカール・アンソニー・タウンズというオールスタービッグマンとツインタワーを形成する。古巣に対して感謝しつつ、インタビューで淡々と話していたことから、すでに気持ちの切り替えができているのだろう。

 NBAでもチャンピオンシップを勝ち取るべく、彼の新たなチャレンジに注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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