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NBA

206cmのマジック、213cmのノビツキー、229cmのヤオ……現代バスケに逆行するNBA歴代“オールビックマンチーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.09.07

マジック(左)、ノビツキー(中央)、ヤオ(右)は恵まれたサイズを武器に、リーグを支配した。(C)Getty Images

マジック(左)、ノビツキー(中央)、ヤオ(右)は恵まれたサイズを武器に、リーグを支配した。(C)Getty Images

 ジョージ・マイカン、ビル・ラッセル、ウィルト・チェンバレン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、アキーム・オラジュワン、シャキール・オニールなど、これまでNBAでは大半の時代でビッグマンがリーグを支配してきた。

 しかし、サイズより機動力やシュート力が求められる現代バスケではスモールラインナップを敷くチームが増加し、ビッグマンが弱点になることも少なくない。

 ただ、大男たちがゴール下で繰り広げる肉弾戦はバスケットボールの醍醐味でもある。『THE DIGEST』の当シリーズでは、これまで様々なカテゴリー別にベスト5を選出してきたが、今回は現代のトレンドに逆行する、全員が203cm以上の“ビッグマンチーム”を選出した。
 
【ポイントガード】
マジック・ジョンソン
206cm・100kg

1959年8月14日生
キャリアスタッツ:906試合、平均19.5点、7.2リバウンド、11.2アシスト

 PGの身長は183~188cmくらいが標準的で、190cmを超えると大きな部類に入る。そのようなポジションを206cmもある選手が本職とし、あらゆる種類の華麗なパスを繰り出していたのだから、マジックはまさしく魔法のような存在。ポジションの固定概念を覆したといっても過言ではない。

 1979年のドラフト1位でロサンゼルス・レイカーズに入団した当時は、PGに好選手のノーム・ニクソンがいたため主にSGで出場。ファイナルでカリーム・アブドゥル・ジャバーが負傷した際は代わりにセンターに入り、42得点、15リバウンド、7アシストという、ガードとは思えない数字を残した。82-83シーズン以降は9年連続で平均2桁アシスト、うちリーグ1位が4度。レイカーズのショータイム・バスケットボールを先導し、3回MVPに選ばれた。

 現役選手の中では、身長はベン・シモンズ(ブルックリン・ネッツ)のほうが211cmと高いけれども、史上最高のPGとは比較にならない。

【シューティングガード】
トレイシー・マッグレディ
203cm・102kg

1979年5月24日生
キャリアスタッツ:938試合、平均19.6点、5.6リバウンド、4.4アシスト

 SGではPGのマジックのように、標準よりも飛び抜けて背の高いスター選手は見当たらない。このポジションで長く活躍した選手では、203cmの”T-MAC”ことマッグレディが一番の長身だ。

 97年にトロント・ラプターズに入団し、ケビン・ガーネット、コビー・ブライアントに次ぐ高卒のスター選手へ成長。オーランド・マジックへ移籍した2000-01シーズンに、平均得点を前年の15.4から26.8と飛躍的にアップさせてMIPを受賞した。03年は平均32.1点、04年は28.0点で2年連続得点王。ヒューストン・ロケッツ時代には伝説の「33秒間に13得点」という離れ業もやってのけた。

 しなやかさと力強さを兼ね備えたプレースタイルで人気を博していたが、20代の終わり頃からヒザを痛めてしまい、急激に成績を落としてしまった。昔の選手では、60年代にフィラデルフィア(現ゴールデンステイト)ウォリアーズで活躍したトム・ゴーラも198cmあって、当時のSGとしてはかなりのビッグサイズだった。
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