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NBA

大谷翔平の活躍で注目を集めるMLBのMVP争い。NBAの過去30年で最も僅差だったシーズンは?<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.09.09

2005年のMVPは、ともに移籍初年度のナッシュ(右)とシャック(左)による僅差の争いとなった。(C)Getty Images

2005年のMVPは、ともに移籍初年度のナッシュ(右)とシャック(左)による僅差の争いとなった。(C)Getty Images

 調子を上げる大谷翔平の活躍とともに、日々注目が高まっているMLBのMVP争い。ホームランランキングを独走するアーロン・ジャッジとの熾烈なレースが展開されており、最後は投票権を持つ各識者の1票に委ねられることになりそうだ。

 その年最高の選手を意味するMVP争いは、同じアメリカンスポーツのバスケットボールリーグ、NBAでも毎年話題を集める注目ポイントだ。ここではNBA過去30年(1993年~)におけるMVP受賞者と次点の得票者の票数が、最も僅差だったシーズンTOP5を紹介する。

■NBA過去30年における僅差のMVP争い ※カッコ内は1位票の数

1位:2005年/受賞者スティーブ・ナッシュ(65)・次点シャキール・オニール(58)
2位:1999年/受賞者カール・マローン(44)・次点アロンゾ・モーニング(36)
3位:1997年/受賞者カール・マローン(63)・次点マイケル・ジョーダン(52)
4位:2002年/受賞者ティム・ダンカン(57)・次点ジェイソン・キッド(45)
5位:2003年/受賞者ティム・ダンカン(60)・次点ケビン・ガーネット(43)

 過去30年で最も僅差の争いとなったのは2004-05シーズン。NBAでは毎年100~120人前後のメディア・放送関係者に投票権が与えられるが、この年はナッシュが1位票65、シャックが同58という史上稀に見る大接戦に。

 最終的にMVPを受賞したナッシュはフェニックス・サンズに移籍した初年度でチームをリーグ最多の62勝に導き、自身もアシスト王を獲得。75試合に出場して平均15.5点、11.5アシスト、3ポイント成功率43.1%をマークしてカナダ人史上初の戴冠となった。
 
 一方のシャックもロサンゼルス・レイカーズからマイアミ・ヒートに移籍した最初のシーズンで、59勝をあげたヒートのトップシード獲得に貢献。73試合に出場して平均22.9点、10.4リバウンド、フィールドゴール成功率はリーグトップの60.1%を記録したが、わずかに及ばず、2度目の受賞を逃す結果となった。

 2位&3位はマローン、4位&5位はダンカンと、ともに同じ受賞者が並ぶ結果に。マローンは97年、4度のMVP経験を誇るジョーダン(98年に5度目の受賞)をかわして初受賞。得点王レースではジョーダンに次ぐ2位に甘んじたが、チームが球団史上最多の64勝をあげたことが後押しとなった。99年はヒートのモーニングほか、3位のダンカンも30票を獲得する三つ巴を制して2度目の受賞を果たした。

 02、03年に2シーズン連続でMVPに輝いたダンカンはいずれの年も僅差の戦いを制しての戴冠。02年は移籍初年度でニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツを大躍進に導いたキッド、03年はミネソタ・ティンバーウルブズのエースで同ポジションのガーネットを上回っての価値ある受賞となった。

 圧倒的な大本命がいる年もいいが、誰がタイトルを手にするか分からない争いはよりファンの目を引くもの。大谷の2年連続MVPの可能性、さらにはNBA新シーズンのタイトルレースにも注目していきたい。

構成●ダンクシュート編集部
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